ぼやけて、かすんで、何となく見えにくくなる・・・それが緑内障の症状だとよく言われています。
しかも緑内障の多くは左右同時に進行するのではなく、病変があまり進んでいない方の眼が病変の進んだ方の眼を補うので片目にならないと意識しないことが多いです。
残念ながら私の緑内障は結構進んでいるようで、右目だけだと明らかにぼやけて見えない部分が見る角度によってあります。
見る角度によって見えない部分があるとはどうゆうことか?
それを端的に表現していたのが先日、放送していたドラマ『ブラックペアン2』でした。
内野聖陽さん演じる病院長兼教授が緊急の心臓手術(僧帽弁形成術)を行う際、施術しようとする心臓の部位がかすんで見えなくなります。
そして、手術中に自身の眼に異常があることを告白します。
「緑内障の進行で角度によって見えない部分があるんだ。」
「そう、ソレ!だよ」
とドラマを見ていてつぶやいてしまいました。
ドラマで緑内障による手術部位の見え方を出していましたが、
「そうそう、こんな感じ」
と自分の眼の不具合を家族に伝えるのにわかりやすいとばかりに力が入ってしまいました。
緑内障により心臓の僧帽弁の細部がよく見えなくとも、内野聖陽演じる院長は長年の勘とコツで僧帽弁の形成手術を成し遂げます。(しかも人工心肺なしのオンビートで、絶対にあり得ないですが・・・ドラマですよね)
緑内障で見えにくいというと、いきなり視力検査をして「まだ大丈夫ですよ」という眼科医がいますが、視野欠損なので角度により見えない部分が点在しています。
視野欠損の部分がドンと大きくならない限り、視力が弱くなった、見にくくなった程度ぐらいにしか出てきません。
しかも、もう片方のあまり病変が進んでいない方の眼がカバーすると眼精疲労程度ではないかと感じる程度のぼやけ方です。
あらためて、片目をつぶって病変の進んだ方の右眼で見ると角度により見えない部分があります。
まだ小さいですが、文字がその部分だけ網がかかったようにかすれて見えます。
私は外科医でも微妙な手作業をする職人でもないので、角度により部分部分に見えないことがあっても大きな支障はありません。
とはいえ、家族に見えない部分があると言っても理解しにくいようです。
緑内障で目が見えにくいというのは、進行すると視野欠損から見えない部分ができるということ。
近くでも、遠くでも見えない部分があるというのは気持ちの悪いものです。
緑内障特有の見え方は一般の人には理解されにくいのかも知れません。
片目だと結構、不便です。