心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症)と診断され、心臓手術を覚悟していた私は専門病院の院長に「まだ手術レベルではない」と言われ安堵し、腑抜けになった。
そして、2022年の正月には年末の心臓騒動を忘れようと思い切り飲食しまくり、自分が糖尿病患者であることすら忘れ去ろうとした。
その代償は正月明けの糖尿病検査ではっきりと示された。
糖尿病専門医から怒られることを覚悟していた私。
恐る恐る診察室に入ると、医師はニコニコ笑いながらこう言った。
「お正月は仕方ないかな。ハメ外す人多いからね」
と前置きして、目の前に出された数値は見たことのない値だった。
(※あまりに酷すぎて記述できない数値)
「食事療法、運動療法の二つを真剣にやりましょう」
「栄養指導もしますよ。クスリも新しい薬を追加します」
そして、医師は優しい言い方ながら辛辣なコメントを付け足した。
「心臓弁膜症の手術の話は怖かった? でも、この値は死ぬからね」
「インシュリンの注射が近くなってきていますよ」
そう。その時の血糖値は意識がなくなってもおかしくない数値でした。