今日、勤務先の高校の副校長と私立校長の求人話について見解を聞いてみました。
副校長は私の話を聞くや否や
「それは多分〇〇女子校か〇〇学園のことだと思いますよ。」
と具体的な学校名を挙げて状況などを教えてくれました。
私が予想していたことと大きな乖離はありませんでしたが、何より私学は深刻な管理職不足に見舞われていることも大きな要因だということでした。
ちなみに副校長と急に個人的に親しくなったのは通っていた中学校が同じだったことにあります。
ひょんなことで中学が同じであることがわかり、お互いに意気投合。
副校長は私より1学年下でしたが、中学時代の懐かしい個性的な名物教師の話や部活あるある話などで盛り上がり、
「校内メールで空き時間があったら昔話でもしよう。」
ということになっていたのです。
「私立高校の管理職(校長や副校長など)は本当に大変なんだよ。」
「学園経営者(理事長)なんて経営者視点で何でも指示するから困惑ばかりだよ。」
そんな愚痴が飛び出します。
30年近く同じ学園に勤めていたらある日、理事長室に呼ばれて校長になるよう内示され、断る訳にもゆかず校長になったといいます。
「学園のイメージアップを具体的に企画して報告しろ。」
「教職員の人件費を抑え、経費圧縮と学園資産のアップを両立しろ。」
まるで企業の管理職かと思うようなテーマを矢継ぎ早に出され、しかも理事会で気に入られない報告やプレゼンだとクソみそにコケ下ろされるのだといいます。
「俺はね、現場の教師を続けたかったのに引き離されて無理やり管理職になったんだ」
理事長のパワハラまがいの指示の下、5年間も校長をやらされたといいます。
ようやく今年度、新しい校長を補佐するという名目で副校長に退くことができたと切々と話していました。
「年収800万円なんて割に合わないと思いますよ。」
「本当に理事長の秘書みたいな扱いで仕事が来るので、いつもビクビク。」
「校長室という閉鎖空間で何でもありなのだから、たまったものではない。」
次々と不平不満が飛び出す様子に圧倒されました。
「ZEUSさんは企業にいたから抵抗は少ないかもしれないけど私は勧めないです。」
そういって締めくくった副校長。
この話を聞いて、私の気持ちはしっかり固まり、転職エージェントに正式に校長への転職案件はオファーはしないことを伝えました。
教壇に立ちたいから講師をやっているのであって、学校経営には興味が全くないからという理由を添えました。
もったいないという気持ちは毛頭なく、ある意味すっきりした感じです。
ちなみに副校長、今の自らの野望を聞いてちょっと驚きました。
何と教壇に立ちたいというのです。
副校長も地歴・公民科の教師で日本史が専門だといいます。
戦国時代が何より好きで、生徒たちに戦国時代はもとより源平合戦や幕末動乱など日本の歴史の醍醐味や深さを今一度伝えたいのだそうです。
「ZEUSさんがそのご年齢で当校の講師に来られので私もまだまだできると考えた。」
そういう副校長。
いやいや、副校長が現場復帰されたら私のコマ数が減るから困りますが、そんな私のセコイ目論見はともかく、純粋な思いには脱帽です。
ずっと教育現場で生徒相手に教壇に立ち続けたいという先生は少なくないのだなぁと改めて感心しました。
教師ってつくづく因果な商売なのかも知れません。