紙のリングス | ZETA-WEB電脳市場

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宇宙でたった一人その資格を持つ男が、座標を定めて走り始めた。
生まれながらのPS、異能者、神の子。
バララント、ギルガメス、アストラギウスの絶対支配。
壮烈な決意が、自らを加速させる。
全てをこの手に。
次回「乱雲」。
もう止められる者はいない。

著者: NoData
タイトル: 紙のプロレスRADICAL No.88 (88)

 プロレス、と謳いながら、内容は『PRIDE』や『HERO'S』関連ばかり。プロレスの“獣道”を通ってきた者たちが辿り着いた先が、総合格闘技、だった。そう説明するしかない。この雑誌、毎月16日発売だが、迂闊にしていると、書店で売り切れの悲運に出遭う。そういった方には、お奨めしたい(by.Amazon)。


 今回は旧『RINGS』ファンには堪らない内容になっている。まず田村潔司(U-FILE CAMP )のインタヴュー。決定した(6.26)瀧本戦を「政治的圧力に屈した!」と断言した田村。かつては『RINGS』のエースだった男が、(未だ)その仇敵『PRIDE』に魂を売り渡したわけではない、と知って、『RINGS』ファンは安堵する。


 そして、その田村に「あ、ついにできたんだ」と言わしめた、ロシアの<RINGSパレス>の完成。現在は『PRIDE』に魂を売り渡した、旧『RINGSロシア』=『ロシアン・トップチーム』のニコライ・ズーエフ氏が登場。インタヴューにも応えている。しかし、よくこんなロシアに取材に飛ぶ、お金が出たものだと思う、ダブルクロス。


 さらにオランダに飛んで、旧『RINGSオランダ』のエース、ディック・フライにも突撃インタヴュー。日本に再びやってきて、曙(太郎)戦や角田(信朗)戦の可能性を示唆した、かつての“サイボーグ”。これに冒頭に(表紙を飾った)ヴォルク・ハンとセルゲイ・ハリトーノフの対談もあるから、旧『RINGS』ファンは定価(本体)838円が高くない。その他の記事は知らん。これだけで充分、お腹一杯だ。