御所の猫、ちいちゃんはラッキーだ。人間が好きなちいちゃんは、人前でご飯も食べられるし、人の膝で眠ることもできる。だからご飯の契約も結べたし、広い御所も走りまわり、元気で一生懸命生きている。(155,番外編 参照 リンクしています)
でも、一生懸命生きようとして、それでもだめだった猫もいる。
片目の三毛猫…まだ若いのにお正月に死んでしまった。
野良猫はあまり人前に姿を現さない。だからご飯が食べられないときも多い。
姿を現したときはもう弱り果て、マフラーにくるまれて、自転車の駕籠に乗せられて、保護してくれる人のところへ。何人かの人に、「頑張れ」って、声をかけられ行ったけど、やっぱり戻ってくることができなかった。
生まれつきか、子猫のときの怪我か、片目がない。そして寒さに震えて二歳にもならないのに死んでしまった。
片目の三毛猫にとって、この世はすごく不条理なものだったろう。
この差はなんだろう。運、不運?
不運、不条理、不公平…生きるとは、こういう中で、一生懸命生きることだろうか?
不運、不条理、不公平…その中で太古から生物は命を繋ぎ、種を受け継いできた。
しかし独自の発展をとげた人間は、種の継続以外に、個人としても生きる道を選んだ。すると、不運、不条理、不公平は大きな問題になる。
納得のできない人生、納得のいかない日々、納得のいかない死…自分に責任がある場合も多い。自分の努力が足りない場合もある。しかし、どう考えても、納得のいかない不運、不条理、不公平が、世の中にある。
それが他者への攻撃となり、また新たな不運、不条理、不公平を生むこともある。大いなる矛盾。
どこに生まれたか?
自分にはどうしようもないことで受ける身分差別は、日本では一応なくなったようだ。
しかし世界中では、どこに生まれたかの格差はいっぱいある。
いつ爆弾がという地域もたくさんあるし。
戦争で死んでいく人もたくさんいるし。
これは不運ですむのか?
儲け第一のために、犠牲になったバス事故の被害者をはじめ、無差別殺人で殺された人たち…テロでの犠牲者。誤爆での犠牲者。はたまた自分の国を逃げださなければならない人々。
医療もうけられず栄養失調や感染症で死んでいく子どもたち。子ども兵士に仕立てられる子どもたち。
反対に平和な世に巣くう矛盾からか、虐めに走る子どもたち…
書き切れない、言い尽くせない…不運、不条理、不公平はある。
宝くじぐらいならいいけど、人生の重大事なことは…悔しいね。
素晴らしい出会いに恵まれ、能力を磨ける人。誰に出会うかによって、能力を潰される者もいる。
マンションを買ったら不正で傾いてしまった人…建て直ししてもらっても、実際はものすごい煩わしさと精神的な苦痛は大きい。
我が儘放題、人の心を傷つけても平気…そんな人が強運で、好き勝手に生きている…納得できない。
カフェ仲間でも、少々だけど、そういう不運、不条理などの経験してきているものもいる。
どう考えても、この人たち、お咎めなしか?…そういう人もいる。納得できない・・・

84,阿月猫とピンク蛇の…街歩きリポート、沙羅の寺
(リンクしています)
矛盾に満ちた、不運、不条理、不公平…その中で生きる全ての命あるもの…
沙羅の花は、一日だけの命だけど、一日だけの命を悲しんでいるのではなく、与えられた一日だけの生命を精一杯咲き尽くしています。
帰り道、カワセミが言ったね。
「僕は一生懸命生きるよ。死んでしまったヨダカの兄さんの分もね」
今を大切に生きること…それが過去を癒やし、未来にやさしい想いを持つことに繋がるんだろうね。沙羅の花は美しかった…
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次回更新は、4月 29日の予定です。
次回も、怖い、贈る言葉を…



