15,美しい国、日本 | 冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェへようこそ。扉を開けると、そこはミステリアスな世界。
珈琲の芳しい香りの中で、気楽におしゃべりしたり、ちょっと真剣にものごとを考えたり、そんなカフェになったらいいなと思います。
                     (現代版・鳥獣戯画)

はじめて来られた方へ

冷茶猫のカフェは、ここに集まるぬいぐるみ動物たちが、いろいろなテーマ、時事問題からお洒落な話までを、語り合うカフェです。いつでも覗いてみてください



「こういうややこしい時だからねえ、日本がおかしな方向へ行く第一歩だった、なんてことにならないといいけど…」
恐いことを言いながらやってきたのは、クマ。 

童顔だけど、修行を積んだ家具職人。主にテーブルや椅子を作っている。

  



 

カフェのオーナー ・マスター            カフェの常連 阿月猫 (私・ブログの作者)  

           冷茶猫                                                                      
                                                                                                               
            
冷茶猫のカフェ              冷茶猫のカフェ

  
                  


      スウィーツ担当 甘茶猫               バイトのウェイター イコカ・カモノハシ 

            冷茶猫のカフェ                 冷茶猫のカフェ


冷茶猫のカフェ


「ちょっと遊びで猫椅子を作ったから、持ってきたよ」

「いつもありがとう。さっそく甘茶猫の黒板を置くよ」
 甘茶猫は毎日、今日のタルトの品書き、テイクアウトの品書きを店の前に出しているの

 です。
 
カフェのテーブルや椅子は、このクマの手作り家具。だから客も、いいねえこれ、うちも欲しいな…こういう会話もときどき飛び交うのです。
「最近、手作り家具とか伝統工芸品とか、厳しい状況だろう、それなのに随分値引いてもらって」
「その代わり、いつも珈琲代はただ…ありがとね」
クマは美味しそうに珈琲を飲む。
 

手作り家具も、後継者不足で、修行時代のメンバーで残っているのは、クマと後一人,人間だけだそう。
「労働のわりに儲けがね…やはり値がはるからそうは売れない。まあ自分は誇りを持って仕事ができるし。細々とでも暮らしていけるからいいけど、家族が多いものはねえ」

彫金や細工物、日本の伝統工芸は素晴らしい技なんだけど。これらを大切にしないともったいないよね
           冷茶猫のカフェ        冷茶猫のカフェ

「BSテレビの(にっぽん微笑みの国)という番組、ここで伝統工芸を紹介していた。銅の火鉢、3人の職人の伝統の技で作った素晴らしい作品。でも日常では火鉢も使わなくなったしね」



「伝統工芸を残しましょう…だけではダメだって。その職人さんたちが生活していける需要を作り出すことが肝心だって…そうだねって思ったよ」      

「そうでないと、後継者は育たないものねえ」

「職人さんを養成するシステムと、優れた技を持つ人がちゃんと暮らしていける経済のシステム、大きな目で考えないと、やがて大切なものが途切れてしまう」


「以前ヨーロッパの伝統工芸を見学に行ったとき、買ったんだけど、やっぱり皮製品は素晴らしいね。

日本の匠の技を知っているからこそ、他国の技術やブランドもいいなあと思うんだ。国が伝統を伝える取り組みも結構あるし…日本も見習うとこも多いと思うよ」
 

クマは愛用のイタリア製、皮のカバンを大事そうに撫でる。年期が入っているねえ。

「こういういいものは長年、使うから…」   

クマの作った家具もね…日本の美しい工芸品、匠の技

カフェの話題は…伝統工芸から…


 冷茶猫のカフェ 阿月猫の、「美しい国、日本」 コーナー

美しい日本って、どういうことを言うんだろう?
伝統工芸や伝統芸能が大事にされ、これからも伝えらていく…もちろんこれも大事だけ ど。

 

○ゴミをぽいぽい捨てる人がなく、道が綺麗。公衆トイレも綺麗、使う人のマナーももちろんだけど、掃除
などもきちんとされている、そういう面にお金もかけている国。
(京都御所はトイレ掃除もきちんとされているし、犬の散歩、野良猫も多いけど、掃除行き届いているよ)


多方面から歴史を学ぶ国。きちんと過去に向き合える国。関東大震災のとき、デマにより煽動された暴徒。戦争中の出征兵士の見送りなど、国の権力によるやらせも、過去にはあったんだから。



学徒出陣のフィルムを見ると、どこかの国の閲兵とよく似ていたし。それを忘れると、今、非難している国々のようになる恐れもあるからね。


○花と絵と本のある家(自然と芸術と知識を現すそう)…それが本当の家庭という諺が、ヨーロッパのどこかの国にあるそう。そういう家を造る人々が多い国。もちろんポーツも大事だよ。文武両道っていうもん。


中傷などはしない。でも、誰でもが、自分の意見や思いを言える、また表現できて、それを議論できる国。

                           
美しい四季を大事にする国、自然を敬い、守り、生きとし生けるものに優しい気持ちを持っている人の多い国。


自国の文化、伝統、芸能、工芸品、産業、農産物などを誇りにすると同時に、他国の文化、工芸品、芸能などもいいなあと思う、柔らかい心を持つ人が多国。




○すぐに切れる人や、逆恨みするものが少ない国
(これ、だめ。だんだんこういう人増えている…食べ物の関係もあるって。16号参照)



                

いろいろな見解で賑やかなカフェ。閉店間近で、カフェ内は常連だけだから…


普段は個人主義だけど、いざというとき(震災や原発事故みたいな)、助け合える国民の国。



村上春樹氏が言う、安酒の酔い…威勢のいいことを言って、煽動する人

 に振る舞われても、飲まない人が多い国。



冷茶猫のカフェ ○こういうミステリアスなカフェがどこかに存在する国…これが美しい国だよ。
                                          


阿月猫の自画自賛…

       
  

「しかし、これらは皆、危機的状況じゃないか?…今の日本」

      

インテリ・グレーカエルの冷徹な分析に…みな、しょんぼり。


            



次回のゲストは、海外からのお客様、象です。


            (12月は2日、12日、22日更新になります)