肝炎と捕鯨 | ZEROのブログ

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なるほどな、っと。

肝炎 高裁第2次和解案提示へ
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/21/d20071221000154.html より転記
『C型肝炎の患者などが国と製薬会社を訴えている薬害肝炎訴訟で、原告の弁護団が「国側の和解案を前提にした協議には応じない」という意向を21日に大阪高等裁判所に伝えたのに対し、裁判所は、原告と被告の双方の案を検討したうえで第2次和解案を示す考えを明らかにしました。』


 結局、20日の国の提案では原告が求めた国側の譲歩は得られず。原告は、国が線引きのない全員救済をすると救済額が際限なく増える可能性があるといって渋っていたので、一人当たりの救済額が減っても一律救済を求めるといった譲歩をしたわけですが。国側としてはこれだけの救済額を提示すれば結果的には全員救済になる、原告側も飲むだろうと思ってだろうか。原告が一律救済を求めているのは、もちろんそれから漏れる患者がいてはならないということもあるが、国の責任を明確にするためという面もある。20日の提案ではそこがぼかされたままだったと。
 和解案の拒否を受けて大阪高裁は2次案を検討するとのこと。原告はこれ以上国に対して和解の働きかけを行わないとしましたが、もし2次和解案で名古屋での判決(76年~国の責任を認める)が採用されれば一律救済に大きく近づくのではと思う。司法の判断を尊重する必要がある、といって患者の線引きをしているわけだから。高裁が提示する2次和解案に注目したい。


ザトウクジラ捕獲 当面見送り
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/21/k20071221000142.html より転記
『町村官房長官は、午後の記者会見で、IWC=国際捕鯨委員会が機能不全に陥っている組織の正常化に努力する間、当面1~2年、ザトウクジラを捕獲しない方針を表明しました。』


 捕鯨問題は海洋資源や環境保護という観点での問題に、感情論が混ざってしまっているから議論が混乱しているんでしょう。クジラという動物に対する認識の違いは文化の違いっていう問題ですから。特にオーストラリアは日本の調査捕鯨に対して軍艦を出して監視する、と言うくらい反対している。町村さんはオーストラリアとの関係に直接配慮したものではないとしていますが、オーストラリアに加えてアメリカからもやめろと言われたようですから、そちらにも配慮したのかな。捕鯨中止を呼びかけたのはそもそもアメリカみたいで、当時ベトナム戦による内外の批判をそらすためだったとか。その後は日本人のクジラ肉離れを進めて、もしくはクジラが増えて漁獲量に影響を与えることで牛肉と飼料穀物の需要を獲得してきた、という話がある。では今はどうなのか。クジラに対して愛着を持ってらっしゃる国々の、世論の支持を得ておこうくらいなのかな。