豪総選挙 24日に投票
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/23/d20071123000002.html
「4期11年にわたる長期政権を維持してきたジョン・ハワード首相(68)が率いる与党・保守連合と、▽元外交官で50歳のケビン・ラッド氏が率いる最大野党・労働党の争いとなっています。・・・有権者の間からは、将来の課題に積極的に取り組む新世代の指導者を求める声が強まり、直前の世論調査では野党の支持率が54%、46%の与党をリードしています。」
野党労働党が次期政権を獲得する可能性が高いようですね。
現在オーストラリアはイラクに支援部隊を派遣しており京都議定書には参加していないが、ラッドさんはイラクに派遣している部隊を段階的に撤退させるとし、積極的に温暖化問題に取り組んでいくともしている。政権交代となれば豪州の国際社会におけるポジションはけっこう大きく変わりそうですね。
捕鯨問題
さてここで関連して、日本の捕鯨について。ラッドさんは日本の調査捕鯨に強く反対している人物のようで、軍艦による監視をするべきだと言っているほど。この捕鯨問題には海洋生態系への悪影響、漁業資源としての観点からの議論などがあるみたいですが、その辺は科学的に調査すればいずれは明らかになることもありそうだし、調査捕鯨に関しては殺さない方法による調査の検討とか、まだ解決の余地はあるものだと思う。しかし欧米諸国や日本国内からあがる反対意見の中には感情的な問題がからんでいることが、議論を複雑にしているよう。たとえばクジラは知能が高い動物だから、これを捕獲して食することは残酷だとか、クジラを食べること自体がありえないというご意見。自然保護とか海洋資源の問題を提起して捕鯨は問題だとするならまだわかるが、こういう感情論とか食文化の違いによる批判を含んでいることは疑問に感じる。こうした各国の批判の背景には国民世論の高まりもあるとかいう話なので、こんなところに世論がでてくるのかとも思ったり。もちろん文化とか民族の違いは難しい問題だし、そういう感情とか意見を否定するわけではないけど。その議論はまた別でやってもらいたいかな。