バングラデッシュでは、サイクロン「シドゥル」の影響でかなりひどい状態のよう。首都も家やらなんやらめちゃくちゃで、都市の機能が麻痺している。早急に被害状況を把握し、救援活動に全力を注いでほしい。
パキスタン 米政府の要求拒否 http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/18/d20071118000049.html
「パキスタンで非常事態宣言が出てからアメリカ政府の高官として初めて現地を訪れた国務省のネグロポンテ副長官は、ムシャラフ大統領に非常事態宣言を早急に解除するよう求めたものの、拒否されたことを明らかにしました。」
さてこの問題、これは初めて扱うのでコトの次第を簡素化して述べれば、ムシャラフ大統領は8年前に、政権を握りその後もなお陸軍参謀長の肩書きを兼務している。そして大統領選挙で、投票結果だけ見れば再選を確実にしたわけです、と。んでこれに対して、最高裁の長官は、大統領の軍人兼務は憲法違反だと言い続けていたわけで対立がエスカレートしたということ。再選は無効にするなんて情報がムシャラフの方に入ったもんだから、先手を打って非常事態宣言をしたという感じ。長官は正義の味方だねえ。
しかしこれには違う見方がある。実はブット氏とムシャラフさんが内々に穏やかな解決法を画策していたと。ムシャラフさんが当選後参謀の肩書きを捨て、2期目の大統領に就き、ブット氏が首相に就くのを認める。そして権力を互いに分かち合うという穏便な解決策がね。つまり、状況を読まずに勢いに乗った最高裁のおかげで事態が悪化した、という見方もあるわけです。まあそんな穏便な解決案になんて乗れるわけないっしょ、という人たちにとっては好機。水面下で穏便な解決策をまだ探っているのかなと思うわけで、ね。
アメリカはアフガニスタン侵攻の重要拠点にパキスタンがなるから、ムシャラフに対して強硬的な手段は持ち得ないわけで、どうなるのか。そもそもブッシュの外交は評価されていないのですから、パキスタンとの外交戦略は、次期大統領選の争点にもなるでしょう。
与野党 新テロ法案巡り論戦 http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/18/k20071118000041.html
「18日放送されたNHKの「日曜討論」で、与党側が、新テロ対策特別措置法案を来月15日までの今の国会の会期内に成立させたいと理解を求めたのに対し、野党側は、守屋前防衛事務次官が防衛商社の元専務との宴席に久間元防衛大臣と額賀財務大臣が同席したと証言した問題の真相解明が先決だと主張しました。」
相変わらず平行線なこの件。疑惑徹底追求法案後回しの野党と、法案審議急げや疑惑は晴らすけど問題を混同するな与党。たしかに両者の言い分は理解できる。理解できるが故に平行線のままなのだが。納得はいかないとしてもね、と。
思うのだが、こういう行き詰まった状態の国政に対して、国民に何らかの指針を問うような制度があってもよいのではないのか。「それは世論調査である」と言われればそうであるのだが、どうもしっくりこない。何か国としての進むべき方向も定まらぬまま、ちまちまと動き回っている気がしてならない。