山あり谷あり備忘録 -19ページ目

山あり谷あり備忘録

2011年お正月。いきなり卵巣癌の告知を受け、日々、手作繰り状態で癌と闘うzeroの、のほほーん日記です。少しでも同じ病で悩む方のお力になれましたら幸いです。。。

入院って普通に一人で行けばいいんですよね?

...なぜか、友人Yちゃん、一緒に来てくれました(笑)。


どうも一年前に自分が入院したとき、自分だけ一人で、他の方には

付き添いの方々がいたということが、とても淋しかったようでして(笑)。

なんか...面白いけど、可愛い。


Yちゃんと、私の大きなバッグのもち手を一つずつ持って病院へ。

...かえって持ちにくいですよね(笑)。


入院手続きを終え、病棟の看護師さんにご挨拶をし、

リカバリ室と呼ばれる部屋へ。

このお部屋は、ナースステーションの目の前にある4人部屋で、

手術前から手術後1~2日を過ごすお部屋だそうです。

この日の入院は、私を含めて3人。

みなさんご家族と一緒でした(笑)。こういう意味だったのね。。。


病棟での過ごし方などの案内を受け、パジャマに着替え、採血、

検尿、出血時間の検査、下腹部エコー.....

10時に入院して、これらを午前中に終わらせました。


ここでお昼ご飯の時間になり、寂しいけれどYちゃんは帰宅。

彼女に言われた通りに浴室の予約をとり、すかさず入浴。

この病院には、お風呂がついたお部屋は数えるほどしかなく、

シャワー室と浴室を、個室を含むほとんどのお部屋の方々と

共同で使います。

病院によって色々とルールなどがあると思いますので、入り

そびれないように、早めにチェックしておくと良いですね。


午後は、循環器を受診し、麻酔科の先生から、手術で使用する

麻酔の説明を受けました。

私の手術で使用される麻酔は、全身麻酔と硬膜外麻酔の二つ。

...良かった。硬膜外麻酔、して欲しかったんですよ。

術後の痛みが全然違うと聞いていたので。。。


初日は、手術用に揃えてきた物品の確認を行って、消灯前に

下剤を飲んで終了。

お昼ご飯も晩ご飯も美味しかったです。これ大事(笑)。


二日目、三日目は、検査などもあまりなく、穏やかな気持ちで

体調管理に努めるだけ、という感じでした。

お見舞いにきてくれた叔父や叔母と過ごした和やかな時間が

手術前の緊張をやわらげてくれました。


ただ、三日目は手術前日ということもありまして、食事が。。。

朝と昼は、低残渣食というもので、お腹に残らないような食事

でした。お魚なども出たのですが、お味はかなり薄め。

夜は、、、流動食。

具のないおすまし、野菜か何かを濃度のある液状にしたもの、

お米の見あたらないお粥など。。。ものの5分で完食。


お腹すいて眠れるか心配でしたが(笑)、しっかりと睡眠導入剤を

いただけたので、翌日の手術に向けて熟睡、でした...zzz



癌となると、どうしてもよぎってしまうのが抗がん剤治療。


先生のお話や本に書いてあることから察するに、卵巣癌の場合

抗がん剤治療をせずに済むのは、癌が片側卵巣に限局している

ごくごく早期のステージ1aで、ある特定の癌の種類であった場合

に限定されるようなのです。


ということは、手術後には化学療法が待っていると考えておくべき

なのですよね。。。

色々な副作用が考えられますが、それはそのときになってみなければ

わからないことばかりで、患者が自らおこせるアクションとしては、

脱毛の際のカツラや帽子の準備くらいでしょうか。。。


思い立ったが吉日...と自分を奮い立て、病院にあったパンフレット

を片っ端からいただいてきました。

でも有名なメーカーさんのは十数万~数十万単位のものばかりで。。。

まぁ、それもしかたがないのかと思いつつ、自分でもネットで検索して

探してみました。


そうしましたところ、なかなか素敵なお店を発見。


■ベリー&ローズ(Berry&Rose)

http://berry-rose.com/


オーナーさんご自身が病気からの脱毛に悩まれた末にお店を

作ってしまったという...

総武線市川駅のすぐ近くにあり、その場でウィッグのカットもして

下さるそうです。

私も一度だけお店におじゃましました。完全予約のお店にも関わらず

飛び込みで、しかも相談だけ...ということでしたが、快く対応して

下さいました。

オーナーさんいわく、医療用かつらはお手ごろなものから高価なもの

までたくさんあるけれど、抗がん剤治療で使用される場合は、

使用時期がある程度限定されるので、それほど高価なものを買う必要は

ないのではないかと。

もちろん、短期間でもいいものを、という気持ちも理解されてました。


急いで購入する必要はなく、抜け始めてから来店しても十分間に合う

とのことでしたので、私は一回目の抗がん剤治療が終わったら、

こちらで購入しようと思っています。


もー、あれこれ悩んでいると、治療の前に抜けちゃいそうです(笑)。


一月下旬の外来診察日に、借り受けていたMRIやCTの

画像データを返却し、正式に入院・手術の日程を決めました。


2月25日に入院。28日に手術。3月21日に退院予定。


入院までまだ一ヶ月以上もあったのに、退院予定まで(笑)。

きっちり行きますよ~という感じがして心強かったです。


術式などはすべて先生方にお任せ。

私の主治医は若手のO先生だったのですが、手術には

婦人科部長のS先生も一緒に執刀して下さるとのこと。

またまたあとで聞いたお話なのですが、私の手術には、なんと

4人の先生が関わってくださっていたようで。。。

皆さんで癒着をぺりぺりしてくださっていたのですね(笑)。


術前検査や診察は問題なく終了し、あとは、体調をしっかりと

管理して入院・手術の日を待つばかり...


...だったのですが、これからが大変でした。


術前検査で受けたCTスキャンで使った造影剤の後遺症か

そうでないのか。。。

体中に物凄い「じんましん」が出来てしまいました!

頭から足の先まで!顔以外の全身に!

大慌てで近所の皮膚科に飛び込みました。

卵巣癌であること、一ヵ月後に手術を控えていることを告げた

ところ、飲み薬は軽めのもの、塗り薬は強めのものを処方して

下さいました。

まさに時間との勝負でした。。。


さらに、入院一週間前には風邪をひくし。。。

こちらでもワケをお話したところ、ガツンと効く強めのお薬を

配分を熟慮して処方してくださいました。。。

おかげで、風邪のほうは何とか入院に差しさわりのない程度まで

治すことができました。


しかし、、、じんましんは。。。

メスを入れるお腹をO先生にお見せしたところ、渋いお顔に。。。

本当に頑張ったのですが全く治っていない状態で入院してしまい

ました。。。が、「なんとかなるでしょう」とのお言葉をいただきました。

これは嬉しかった!

このじんましん騒ぎのおかげで、手術が恐いなどと考えてる余裕は

なくなり、どうにかして手術を受けなければ!という一心になりました。


人間、追いつめられると変わるものですねぇ。