手術から一週間ほど経った日の朝。
キズの消毒に来てくださったN先生が、私のお腹のキズを
確認して、おもむろに、プチプチとホチキスを抜き始めました。
...うぅ、ホチキスの数、数えたかったのに。。。
N先生、20個くらい?抜いたところで手を止められました。
全部抜けたのかとお聞きしたところ、「ううん。半分ね」と。。。
そんなにたくさんのホチキスがくっついていたのですねぇ。
翌日、主治医のO先生が残りのホチキスを抜いて下さいました。
「うん。キズの治りは早いね」とO先生。
「うん。うん」と頷いて下さる看護師さんたち。
それまで、恐すぎてキズを直視できなかったのですが、その一言で
安心し、目線をお腹へ...
うっ、線路だ。お腹に20センチの線路。おへそのとこ、迂回してる。。。
残念なお腹にガックリしつつ、他の方からの「どの先生が上手でした?」
との質問に、しばしキョトン。
ちゃんと聞いてみたところ、どの先生がホチキスを抜くのが上手だった
かということを聞いていたようでした(笑)。
N先生も、O先生も、全く痛みは感じなかったので、そうお伝えしたら
「やっぱりO先生よね。優しいし」って...(笑)
そうなんです。
閉ざされた婦人科病棟でのちょっぴりホットな話題は、ずばり「先生」に
ついて(笑)。
若いお嬢さんから、ご年配の奥様まで、幅広い年齢層の婦人科病棟
ですが、とくにこういう話題にのってくるのは、30~40代でしょうか(笑)。
あの先生がいい、この先生がいい(笑)。
あの看護師さんがいい、この看護士さんがいい(笑)。
持ち寄ったお菓子や雑誌片手に噂話は尽きません。
一緒にお茶をとりに行ったり、お手洗いに行ったり、病院内を探索したり、
屋上にお散歩しに行ったり...
こういう感じ、すっかり忘れていましたが、女子寮な感じ、ですか?
屋上へ行くことにはすっかりハマってしまい、一緒に行ったり、一人で
行ったりと、毎日のようにお散歩に行ってました~♪
日曜日のお昼頃に行くと、近くの教会から激しくも心地いい鐘の音が
聞こえてきて、深く心が癒されました...