婦人科病棟は女子寮? | 山あり谷あり備忘録

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2011年お正月。いきなり卵巣癌の告知を受け、日々、手作繰り状態で癌と闘うzeroの、のほほーん日記です。少しでも同じ病で悩む方のお力になれましたら幸いです。。。

手術から一週間ほど経った日の朝。

キズの消毒に来てくださったN先生が、私のお腹のキズを

確認して、おもむろに、プチプチとホチキスを抜き始めました。


...うぅ、ホチキスの数、数えたかったのに。。。

N先生、20個くらい?抜いたところで手を止められました。

全部抜けたのかとお聞きしたところ、「ううん。半分ね」と。。。

そんなにたくさんのホチキスがくっついていたのですねぇ。

翌日、主治医のO先生が残りのホチキスを抜いて下さいました。


「うん。キズの治りは早いね」とO先生。

「うん。うん」と頷いて下さる看護師さんたち。


それまで、恐すぎてキズを直視できなかったのですが、その一言で

安心し、目線をお腹へ...


うっ、線路だ。お腹に20センチの線路。おへそのとこ、迂回してる。。。


残念なお腹にガックリしつつ、他の方からの「どの先生が上手でした?」

との質問に、しばしキョトン。

ちゃんと聞いてみたところ、どの先生がホチキスを抜くのが上手だった

かということを聞いていたようでした(笑)。

N先生も、O先生も、全く痛みは感じなかったので、そうお伝えしたら

「やっぱりO先生よね。優しいし」って...(笑)


そうなんです。

閉ざされた婦人科病棟でのちょっぴりホットな話題は、ずばり「先生」に

ついて(笑)。

若いお嬢さんから、ご年配の奥様まで、幅広い年齢層の婦人科病棟

ですが、とくにこういう話題にのってくるのは、30~40代でしょうか(笑)。


あの先生がいい、この先生がいい(笑)。

あの看護師さんがいい、この看護士さんがいい(笑)。

持ち寄ったお菓子や雑誌片手に噂話は尽きません。


一緒にお茶をとりに行ったり、お手洗いに行ったり、病院内を探索したり、

屋上にお散歩しに行ったり...

こういう感じ、すっかり忘れていましたが、女子寮な感じ、ですか?


屋上へ行くことにはすっかりハマってしまい、一緒に行ったり、一人で

行ったりと、毎日のようにお散歩に行ってました~♪


日曜日のお昼頃に行くと、近くの教会から激しくも心地いい鐘の音が

聞こえてきて、深く心が癒されました...