手術当日。
この日、手術を受けるのは四名。
私の手術は、三番目で11時頃開始予定。
10時頃には立ち会ってもらう兄二人も到着。
平日なので、お休みをとってもらってしまいました。
...兄の顔を直視できませんでした。
以前、下の兄に言われた言葉が頭の中でリフレイン。。。
私はどうしてこう心配や迷惑ばかりかけるのだろう。
面倒な妹を持ってしまったと思っているんだろうな。
いっそ、麻酔で寝たなら、ずっとそのまま起きなきゃいい。
手術直前だと言うのに、マイナスな考えばかりが
浮かんでは消え浮かんでは消え。
こんな思いにとりつかれるとは、自分でもビックリです。
自分はこんなに弱かったのかと。。。
そんなことを考えているとき、直視できなかった兄が
「とりあえず行って来い。待ってるから」
と声をかけてくれました。
身体から力が抜けていくようでしたが、手術室までは
自分で歩いていかなきゃいけない。
涙が出ないように、膝かっくんしないように、いろいろと
引き締めながら、看護師さんと歩いていきました。
手術室に入ると、術着を着た先生方や手術室の看護師
さんたちが待っていました。
「来たね。何も心配しないで」とO先生。
診察台に乗り、心電図のシールなどをはってもらい、
硬膜外麻酔をかけるために横向きに。
「寒くないですか?体勢は辛くないですか?」と、耳元に
私を気づかって下さる看護師さんの優しい声。
全く痛くはないけど、強く背中を押される感じ。
そういえば、硬膜外麻酔のチューブを入れる前に
痛み止めの注射をするっておっしゃってたっけ、などと
考える余裕がこの時点ではあったようでした(笑)。
......それ以降あたりからの記憶はほとんどありません。
目が覚めて最初に目に入ったものは、兄達の顔でした。
ガラガラと動く感じ。
「お部屋に戻ってきましたよ」という声。
そして兄達の顔。
二人が笑ってる...と思ったと思うのですが、そのあと
寝ちゃったみたいで、また記憶がないんです。。。
本格的に目が覚めた頃には兄達は帰宅してました(笑)。
後日、手術は何時間かかったのかを兄に聞いてみたところ、
5時間半以上だよ、と。
3時間半程度だろうと言われていたのに。。。
目が覚めた私の身体からは、たくさんの管が出てました。
リンパも取ったので、お腹の両側からリンパのドレーン。
尿管、背中からは硬膜外麻酔の管、鼻からは酸素の管?、
腕からは点滴...酸素マスクもしてたはずなのですが、
無意識にとってしまっていたようで、、、鼻になったのかな?
このとき、術後の痛みがあったのかなかったのか、今と
なっては、それすらも覚えていないのです。
硬膜外麻酔が効いていたと思うので、それほどの痛みは
感じてなかったのかもしれません。
確実に言えるのは、この後からは、痛みと熱との闘いで
あったと...。