サウジアラビアのイラン国交断絶。バーレーン、スーダン、UAEも?スンニ派vsシーア派なのか | 昭和56年生まれが株FXとか原油とかに投資するブログ

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国内治安を優先 断交発表、イラン孤立化も狙う@毎日新聞2015/1/5

サウジアラビアとイランの断交は、宗教戦争ともいえる。とはいえ同じイスラム今日なんだけど。
宗教構成や人口、GDPを比較してみよう。ほんとにスンニ派とシーア派の対立と言えるのか。

国名→スンニ派:シーア派:その他:人口:GDP
サウジアラビア→15%:85%:0%:2937万人:7525億ドル
イラン→90%:9%:1%:7850万人:4027億ドル
バーレーン→25%:75%:0%:120万人:284億ドル
スーダン→イスラム70%(スンニ派中心):3876万人:666億ドル
UAE→イスラム中心(割と自由):945万人:4016億ドル

感想。
※UAEの1人当たりGDPがすげー高い!!
※イランの人口が思ったより多い。

イランは今回サウジアラビアで処刑されたスンニ派がほとんどを占めるけど、名目上はシーア派も他の宗教もいくつか認められている。
サウジアラビアはシーア派が中心で宗教には国としてかなり厳格。
ISを含めたテロの脅威が、シーア派中心の国家であるサウジアラビアにあり、テロでなくてもアラブの春に代表される国家転覆的なにおいをかぎとっての処理なのかどうか。

この二国間の動きに追従したバーレーン、スーダン、UAEを見ると構成はサウジアラビアに近いバーレーンなどもいるがサウジアラビアやイランに比べるとイスラム中心ではあるが自由そうだ。

今後はOPECの動きも気になる。
国交断絶したのに、サウジ、イラン、UAEはOPEC構成12か国に入っている。一枚岩にならないよね。普通に考えて。
イランとしては経済の多角化を進めているものの石油産業が中心なのは変わりない。OPECとして産油量をシェール対策で増やしている今、イランの収益自体も苦しい時期が続くことになる。
逆であれば自分だけ増産という手もとれたかもしれないけど、今はMAX増産だし対策打ちにくそう。

国交の断絶は初ではなく、湾岸戦争時代にも3年くらいあったようだ。
中東としては一丸となって石油の世界戦略を決めたいだろうし、宗教に振り回されてそこに住む人たちが不幸になっては意味がないと宗教に比較的無関心な日本人として思うのだが。。。