安易な外資締め出しは金融鎖国への入り口 | 昭和56年生まれが株FXとか原油とかに投資するブログ

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気づけばもう40歳になろうとしている
20歳のころから大して変わっていないのに

電源開発だけの話じゃなくて、こんなことやってたら日本の時価総額がどんどん目減りしていくんだろーな。


とりあえず規制しておけば現状は乗り切れる(政治家も経営者も官僚も)と思っているような気がする。

(この場合経営者といっても、Jパワーは上場しているとはいえ元は特殊法人。個人的には半官半民といったイメージがある。)


日本はこれから人口も減り、どんなにがんばってもGDPを20世紀のように伸ばしていくことは無理。

※国(国民)が本気で未来を考えて、少子化に取り組み、教育に力入れて、使えない政官を変えることができた場合は別だが、その希望はあまりにも現実味がない。※

現実的な理想では、財産ともいえる技術を世界に売れるようにしていけば、生産拠点はうつっても影響力というか国家としての成長は実質GDPが低下しても続けていけるだろうと思うんだけど、規制は如何せんだよ。


バブル期の護送船団を忘れたのかなー、また競争力には背を向ける。

たしかに重要なインフラの根本を支える企業だけども、単に規制すればいいというものではないだろう。


単なる規制は簡単。その分外資からの日本への投資はどんどん減っていってしまうだろう。

ファンドは利益重視だから、売り抜けのためにM&Aとかを推進してというイメージはしょうがない。一部には起こっていることだし、経済論理と日本的な人情的会社論理は相反している。

けど、経営に関わらないとそもそもTCIは言っているし(とりあえずかもしれないけど)、少なくとも悪名高いヘッジファンドよりは理念もあるファンドだ。


外為法で規制なんてせこいことしないで、外資だろうが投資は呼べるだけ呼ぶ。

そして、仮に買い増しをしたあとでこちらの想像している行動をとられた場合の対策を先に練った方がいいのではないかと思う。

議決権ないとかさ、経営には口きけませんとかさ、規制するのと同じ意味合いを投資したあとで持たせればいいのに。やりすぎはいかんけどね。


先に書いたように日本としての国力はこのままでは確実に弱る。

海外からの投資があったとしても、これからの行く末は厳しいものになるだろう。

そもそも技術やプロセスを売るというのを実行に移せるのはごく一部の精鋭企業だし。


怖いのは国内企業に投資する資金が逃げていってしまう恐れがあること。

日本国内だけで将来の成長資金はまかなえるの?


うーん現状維持の問題先送り。日本の得意技がここでもでちゃったなーと。



Jパワー株買い増し中止勧告を痛烈批判=英TCIアジア代表が会見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000158-jij-int


電源開発(Jパワー)株の追加取得を中止するよう勧告された英投資ファンド、ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)アジア代表のジョン・ホー氏は16日、経済産業省内で記者会見し、「日本にとって悲しい日だ」と痛烈に批判した。さらに「日本の電力業界は、効率的な市場環境から遠ざけられ、長期的な投資を呼び込む能力が損なわれた」と勧告による弊害を指摘した。 ただ、今後の対応については、「選択肢を時間をかけて検討したい」と述べるにとどめた。勧告を拒絶するかどうかのほか、中止命令が下された場合の法廷闘争などの対抗策も検討した上で「最終的な決断をしたい」としている。