こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
【こんな引越し・あんな引越しetc】
の最終回です。
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「合田さん!大変です!
消火器で…消火器で…」
はぁ~~?????
もう消火器って…
ちょっと出番が早すぎない?(笑)
「旦那さんが帰って来て逆上して…」
「トラックに積み込んだ荷物に消火器をかけてます!」
「部屋にも消火器をブチ撒けてます!」
!!!!!
その惨状は…
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その惨状は…
トラックに積み込まれた荷物は全て真っ白(薄ピンク)でした。
何本消火器を使ったのかわからないくらいの白さだったようです。
恐る恐る部屋を見に行くと、部屋のドアは壊されていました。
ご想像通り、部屋の中にも消火器が撒かれてあり、その量も半端ではなかったようです。
そして…
窓という窓が全て割られていました。
窓というよりも、壊せる物は全て壊していったようでした。
ご近所からの通報で、警察車両、消防車、住宅の管理会社などなど。
大勢の人で溢れていたそうです。
そこでリーダーが警察官に聞いたそうです。
「僕たち、この後どうしたらいいですか?」
警察官曰く、
アパートオーナーから被害届が出されるでしょうから、アパートの現場は保全することになる。
荷主に連絡をして、荷主も被害届を出すなら、トラックの荷物も保全対象になる。
よって、荷物の運び出しは中止、トラックの荷物も現場検証後、元に戻すことになりました。
リーダーからその旨の連絡を受け、指示通りに動くように言いました。
そして今回の顛末を荷主である母娘に伝えようと電話をしたところ、
お母様は絶句…娘さんは気が狂ったように…
$&D%D"&G7$7C%ew6KI~
訳のわからない声を発した後、我に返ったのか、
「ご迷惑をお掛けしました。」
一言発したあと、こうも仰いました。
「もう1回お願いしても引越しやってくれませんよね?」
ええ、間髪入れずに答えましたとも。
「もちろんお断りします!!!」
現場スタッフは警察官の指示に従って荷物を元に戻してから帰社してきました。
その後事件がどうなったのか わかりません。
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この話しのタイトルに【風林火山】と入れたのは…
初めにお母様からこう言われたからなんです。
「この引越しはねっ、風林火山のようにこなして下さいねっ!!」
【風林火山】
其疾如風(そのはやきこと風の如く)
其徐如林(その静かなること林の如く)
侵掠如火(しんりゃくすること火の如く)
不動如山(うごかざること山の如し)
疾風のように行動するかと思えば
林のように静まりかえり
烈火の勢いで襲撃するかと思えば
泰山のように微動だにしない
確かに気持ちはわかりますけど…
旦那さんの方が【風林火山】を地で行ってましたやん(笑)
この話しはここまでです。
引越屋ってこんな状況をいっぱい見てきてるんですよ。
書いていて当時の現場スタッフの言葉を思い出しました。
「人間って、追い詰められると何をするかわかりませんね!」
追い詰める方も追い詰められる方も…
ギリギリで交わす術を身につけておかないとダメですね!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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