こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
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【激動の1ヶ月編】④ あの引越会社が倒産に至るまで
★9月19日 役員、事業部長会議にて民事再生申し立ての説明②
「今日この後、
民事再生の申し立てをします!」
当然のことながら、申し立て理由は資金繰りの悪化です。
この日は19日の金曜日、
土日を挟んで22日には最大の支払い日が待っています。
が…それを支払う事が出来ないのです。
そしてもう一つ、20日が期日の手形が落ちない!
この2点でした。
面白いことに、手形所持人は融資をストップしたメインバンクの○○銀行。
これは後から聞いたのですが、○○銀行は手形を回すつもりもなく、
当然のことながら、当の20日に手形は回していませんでした。
そういった意味ではフライングでした。
要するに不渡りにはならなかったのです。
メインバンクを無視した民事再生だったのでしょう。
融資を打ち切った時点で、
メインバンクは出向で来られていた顧問を引き上げていました。
その為、社内の情報収集が出来なかったのです。
これはレジェメを書き込んだ当時の私の手帳の写真です。
支援先企業だけはモザイクをかけました。
○○社長はひと通りの経緯を説明すると、
(時間にして5分程度)大阪地裁へ向かわれました。
民事再生の申請代理人は、テレビ(やしきたかじんの番組)によく出ているあの弁護士先生でした。
ちなみにその先生、民事再生の案件なんてほとんどされていません(笑)
以前から面識はあったので後に聞いてみました。
民事再生の相談をされたのは前日(18日)の夕方だったそうで、
スポンサーとの下交渉など一切されていない状況だったとのことです。
「あまりにも準備期間が無さ過ぎました」と、言っておられました。
しかし前日の夕方に突然知らされた代理人弁護士と、
とにかく交渉が下手くそな○○社長。
このような状況での民事再生の申し立てに加えて、
これから大きな仕事が待っているのです。
スポンサー企業との交渉。
前途多難とはこの事でした。