こんばんは。
劇団ZERO&劇団深夜特急2022年度新歓公演『僕らは魔法使い』脚本・演出を担当させて頂きました、4回生の加藤蒼野です。……もう入学して4年経ったのか。時間進むの早すぎだろもっとゆっくり進め。
心理学の授業で学んだのですが、人って歳を取る毎に人生のうちの「1年」の比率が小さくなって、時間が過ぎるのを早く感じてしまうんだそうです。その人にとっての時間の大きさは一定で、その中身がどんどん増えていくから、一年間を相対的に短く感じる……的な。伝わって欲しい。
今日は最後の稽古日、最終調整を行いました。その独特な緊張感に、腹の底が震えるような感覚がしました。でもそれは単なる不安や恐れではなく、このメンバーで作り上げた完成を見届ける喜びが多く入り交じったものでした。
稽古が終わり次第交流センターへ赴き、前日準備をしました。授業や他サークルのイベントなどでも交流センターを利用する都合上、準備時間が普段と比べて比較的短く、かなり忙しなく動いていました。あれ出してこれ引っ込めてそれ移動してどれ準備してない? ……働きアリになった気分でした。
照明関連で走り回ってたせいで写真を撮り忘れてました。美しい舞台は是非、明日の本番で直接ご覧下さい。
そうです、明日は本番。
突然ですがここで少しだけ回想を。そういうのは全部終わってからにしろって各方面から言われそうだけど文句は後で聞きます。
少し前にあった、2021年度冬公演。3月6日に行われた『ストロベリートライフル(以下、トライフル)』。この頃には既に新歓公演の準備が進んでおりました。
冬公演当日。無事成功を収め、片付けも終わった舞台上。また一つ、素敵な作品を作り上げた興奮冷めやらぬうちから、私は新歓公演の役者を呼び寄せました。そして「次(新歓)のは、『トライフル』とはまた違った熱を感じさせる舞台にしたい」と伝えました。
そこからの二ヶ月弱は、まさに電撃の稽古期間でした。稽古に行く道中の風景が、みるみるうちに変わっていきました。
年末の大雪のせいか、例年より犬上川の水量が多いな、と思ったのが3月後半。
いつの間にか咲いていた桜が、これまたいつの間にか風に散っていったのが1週間前。
そんな感じで光陰矢の如く訪れる本番が、明日あさっての4月23・24日。
色々な事を試し、沢山の発見をし、無数の修正を繰り返して演技を作り上げる。まるで夢でも見てたのかと錯覚する程に、あっという間に時間が過ぎていきました。『トライフル』、また1年前の『モラトリアム』等々 、自分が関わってきた公演の中でも、一番体感時間の短い公演期間でした。
本当に、本っ当に様々な問題を乗り越えて、今回の公演まで漕ぎ着けました。うん、あの……ほんとに……。
でもそれがやっと、現実になる! 明日!
……と、いくらブログに熱量ぶつけても。素敵な舞台を用意し、お客さんを呼び込むのは各種裏方、調整室の卓を触るのは音響と照明、舞台に立つのは役者ですからね。
本番はただ全てを信じて見ていることしか出来ない演出の私は、今こそ仕事を全うします。
ここでの私からは、最後にこの言葉を。
すごく当たり前のことです。
魔法なんてありません、この世界には。無いんですよ、魔法なんて。
でも僕らは魔法を使えます。だって僕らは魔法使いだから。
夢で終わらせない、そうだろ?
明日、僕らの力を見せる時がくる!
予約フォームはまだ間に合うみたいです。これから大学生活を始める県大・滋賀大1回生も、そうでない方も、是非お越しください。
劇団員一同、交流センターホールにて、皆さまをお待ちしております!
(文責:加藤)
↓↓公演情報↓↓
劇団ƵERO&劇団深夜特急
2022年度新歓公演
「僕らは魔法使い」
@滋賀県立大学交流センターホール
4月23日(土) 17:00〜
4月24日(日) 14:30〜/17:00〜
開場は開演30分前
※事前予約制。予約フォームはこちら→https://onl.sc/eY5vdBB