国民的人気アニメ『ルパン三世』の実写版。豪華キャストも相まい、公開当時かなり注目を集めていた作品。

 

布袋寅泰のテーマ曲・予告編はなかなかカッチョよいのですが、なにせ監督があの北村龍平『ゴジラ FINAL WARS』(2004)のあまりの酷さ(いまは一周回って楽しめます)が当時はまだ生々しく、観に行く気にならなかったんですよね…

 

その後、テレビ放送時に観賞した際は「まーこんなもんだよな」ぐらいの印象。ぶっちゃけ内容はほとんど覚えておらず。

 

プライムオリジナル作品『次元大介』がけっこう楽しめちったので、その勢いで今回観賞となった次第。

 

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」

 

 

(2014年公開 上映時間 2時間13分 監督 北村 龍平)

 

  ストーリー

 

アジアの闇社会を牛耳るプラムック、盗賊集団「ザ・ワークス」を束ねるドーソンは、秘宝クリムゾン・ハートを狙い合っていた。

 

ドーソン邸で「ザ・ワークス」のメンバーが集結したその夜、プラムックはルパン三世のライバルであるマイケルを操り、ドーソン暗殺に成功。クリムゾン・ハートを奪い取る。

 

1年後、脱出に成功していたルパンたちはプラムックからクリムゾン・ハートを奪還すべく動き出す。

 

  感想

 

ルパン、次元、不二子、五エ門そして銭形。実写化で懸念される、ビジュアル面はかなり違和感なくみられたルパン一味。ここは及第点を出せるかと思いますが...

 

 

 

 

あとは本当にクソ映画。いやあ、こんなに酷かったっけ??

 

とにかく安っぽいし、2014年の映画とは思えない古臭さ(ちなみに『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は2015年)。冒頭からVシネのような映像、リアリティ皆無なメダル強奪シーンをみせつけられ、一旦観るの止めたほど。これさすがにキツイだろ...

 

なんとか再開するも、ほぼ海外ロケにも関わらず、演者の話す言葉が70年代東映映画如きオール日本語にまたゲッソリ。脚本の完成に2年半の歳月を費やしたというストーリーもまったくつまらないし、そもそもあのルパンたちが、組織に加入している一構成員って...究極の自由人である彼らに対し、どこからそんなトンデモ発想が出るんだか。

 

 

しかも、それらが些細な事と思わせるほど、アクションというか場面展開というか、とにかく全てがいい加減。なんなんこれ!?

 

 

ペラペラッな小型車フィアットを、軍用車の如き大型車に体当たりかましたり、敵要塞中枢にカッコつけて現れたルパンが、次の場面では要塞の外で兵隊相手に銃撃戦してる(※要塞内部から秘宝奪うのが目的)等々...オマエらどーいう脳ミソしてるんだってハナシですっ!!

 

 

コレ、ぶつける??

 

なんつぅか、もう観客を完全にバカにしているワケですよ。ルパンぽい実写映像をカッコよくタレ流しゃ満足するだろみたいな。パイロット作品や短編ならまだしも、2時間超え劇場映画でコレはもう地獄。

 

とにかく観ている人に対して、あまりに不誠実で不愉快。トンデモ映画という括りにも入れたくない、見掛け倒しの駄作オブ駄作。

 

 

まあ、演者だけは楽しかったでしょう。究極のルパンごっこが出来ましたからね…

 

 

 

満足度 25点