個人的に大好きなシリーズ。それが『エクスペンダブルズ』。
80年代に活躍した、往年のアクション俳優が一堂に集う、まさにボンクラどものお祭り映画!!
演者の俳優自身を、登場人物の傭兵たち「消耗品」と紐づけるコンセプトもまた秀逸。これ中年になるほど自らに置き換えることがあるのでは??(オレはあるぜ。fuck!!)
ただね...本作『エクスペンダブルズ ニューブラッド』。これは正直期待できない映画だったんです、ハイ。
薄っぺらなキャスト陣(エクスペンダブルズ基準)。予告編みるだけで伝わる、映像のチープさ。前評判も芳しくなく、劇場に足を運ぶ気にはならなかった次第。
そんなハードル下げまくりの本作がアマプラ降臨。「さあ...(そこそこ)楽しまさせてくれよ!!」
(2024年公開 上映時間 1時間54分 監督 スコット・ウォー)
ストーリー
自らを「消耗品」と名乗り、数々の難関ミッションを乗り越えてきたバーニー・ロス(シルベスター・スタローン)率いる最強の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」。
今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器の奪還。失敗すれば第3次世界大戦が勃発しかねないという危険なものだった...
感想
結論から言えば想定内。やはりイマイチ過ぎた今回のエクスペンダブルズ。
とりあえずスタローン、ステイサムが出ているので、それなりの大作のハズですが...とにかく映像・アクションが安っぽい!!
ドッカンバッカンがホンモノだった80年代アクション映画を彷彿させる、かつての骨太さはどこへやら。一見で分かるCG映像を恥ずかしげもなく大量放出(特にバーニーの飛行機絡み)。盛り上がるはずの終盤タンカー戦も、セット感丸出しの小粒アクション。マジで日本のなんちゃってアクション映画をみているみたい。
エクスペンダブルズメンバーも、どうしてこんな人選になんのか意味不明。
レギュラーのラングレン、ランディ・クートゥアはともかく、追加人選はまったくもってのミスキャスト。アクション映画に縁遠い連中ってどういうこと?? (特にミーガン・フォックス。こんなビッチな痩せっぽちが百戦錬磨の傭兵部隊を指揮するなんて、映画を観る気なくすほど)。
それほど有名でなくても、将来性が垣間見えるアクション(が出来る)俳優は幾らでもいるでしょ。そんなダイヤの原石のような連中を本作で登場させれば「ニューブラッド」(原題はExpend4blesですが)というサブタイトルも生きてくるのにねぇ、まったく。
本編もエクスペンタブルズ大活躍というより、ステイサム演じるクリスマスの無双でほぼ解決。これもういったい何の映画??
当初コンセプトが完全に死んでしまったエクスペンダブルズ。第44回ゴールデンラズベリー賞(サイテー作品を対象とした映画賞)最多ノミネートも当然の低クオリティー。
こんなんじゃ本作が最終作になるのは間違いない。勿体ないぜもう!!
発起人のスタローンはどうでもよくなっちゃったのかな、映画会社のバカさ加減に...
満足度 40点