80年代ホラーファンなら、当時間違いなくレンタルしたであろう「ヘル・レイザー」。

 

パズルボックス、ピンヘッド&魔導士軍団そしてグログロ・スプラッター。いわゆる血みどろホラー映画ですが、スラッシャー系にない独特な色気(妖気?)があった作品。

 

後にシリーズ化されるも、衝撃的後半の第二作以外はまったくもって記憶なし。三作目がスゲーダメダメのガッカリ感は覚えてるんですけどね...

 

そんな(それなりに)好きだったヘルレイザーシリーズ第10作目『ヘルレイザー ジャッジメント』が突如アマプラに降臨。これは観るっきゃないでしょ。

 

 

さあ...楽しませてくれよ!!

 

 

(2018年 上映時間/1時間21分 監督/ゲイリーJ.タニクリフ)

 

  ストーリー

 

兄弟刑事のショーンとデビッド、そして検視官のキャリアを持つクリスティン刑事は陰惨な連続殺人犯を追い詰めるべく、捜査を続けていた。しかし...

 

 

  感想

 

ヘルレイザーとサイコ殺人鬼をガッチャンコ!! どこか異種格闘技戦の香りもして、アイディア自体はけっこう好き♪

 

だが、本作は残念ながら雰囲気番長。入場は盛り上がるが、試合内容はカラッポのアルティメット・ウオリアー的しょっぱさなんですよね〜

 

 

 

 

冒頭で魔界裁判的展開をタップリ見せつけられるんですが、ただただ気色悪いだけ。作り手はおどろおどろしい映像美のつもりでしょうが、退屈で長ったらしいことこの上なし(個人的感想)。

 

そして、本編の核となる連続殺人鬼「プレセプター」。やることは正に鬼畜の所業ですが、あまりに豪快すぎてリアリテイが感じられないのも大問題。そもそも、こんなトンデモ大事件に刑事三人だけって...

 

大規模捜査チームの中、彼らだけがフォーカスされるならまだしも、マジでコイツら以外存在しないかのような描き方。低予算作品でもそこはそれっぽく出来るでしょ‼︎(口うるさい部長、下品なジョークを言う同僚、事件を追うマスコミetc…それぐらい配置しろよ、もう)

 

ウソっぽくない猟奇事件に魔導士、パズルボックスが絡んできたら大傑作になったかもしれないのに映像自体はガンバってるので、つぐつぐ残念な本作。

 

ただ終盤のピンヘッドのブチ切れ大暴走には大満足♩これがなかったら駄作確定でした。

 

 

 

魔導士たちが必殺仕事人にみえました。

 

 

満足度 50点