仕事の昼休み。何気にスマホをみた時に飛び込んだ、今回の訃報。
漫画家の鳥山明さんが2024年3月1日に急性硬膜下血腫のために68歳で死去。
休憩室で「うわあ...」と思わず声をあげる自分。早すぎるでしょさすがに。
その才能・実績がものスゴすぎて、形容する言葉すらみつからない大・大天才漫画家であり、稀代のキャラクターデザイナーであった鳥山先生。これほどギフトに溢れた方がこんな短命で終わるとは。
本人もまだまだやりたいことはあったでしょう。無常、残念。本当に本当に勿体ない!!
追悼というのはおこがましいですが、鳥山先生の代表作であり世界的コンテンツ「ドラゴンボール」への自分の想いを、ざっくばらんにブログに残しておきたいと思います。
ドラゴンボールの想い出
「ドラゴンボール(以下DB)」について語るのは、実はなかなか難しい。とにかく面白過ぎで、その魅力を挙げ出すとキリがないのだ。
もし読んでいない人がいれば(マンガ好きでそんなヤツいないよね?)、とにかく読んでとしか言いようがない、そんな真の神作品。
ちなみに(昔の)TVアニメは✖。あれ間延び過ぎて、話がてんで進まないのがダメでした。
個人的には、あのカワイイともいえる絵柄、キャラデザなのに、ストーリー内でのすさまじい緊張感がたまらなかった。特にサイヤ人編(コミックス14巻~17巻)での、生死のやり取り感、ヒリツキ具合といったら!!
レベルが違いすぎる強敵サイヤ人の来襲。頼りの悟空は亡き者とされ、さらに強いサイヤ人二人が1年後にやってくるという危機感のなか、修行にはげむ地球戦士と今まで敵だったピッコロ。
そして1年後、サイヤ人ベジータ・ナッパの来襲。ピッコロ以外は手合わせていないため、修行の成果に自信満々の地球戦士。だが、下級戦士であるサイバイマン相手になんと早くも第一の犠牲者が...
もうストーリー羅列するだけで激アツ胸アツ。奮闘むなしく次々と死んでいく愛すべきキャラたち。
この倒されるのではなく、命を落とすという絶望感と恐怖。まるで自分もその場に立ち合っているような、圧倒的臨場感はマンガで初めての経験だったと思います。
また大好きなピッコロさんがこれまたサイコー!!
これまでは敵キャラだったピッコロが、周りに的確な指示をしながら戦う頼もしさとカッコよさ(サイバイマンをあっさり屠るピッコロをみた、驚愕と安堵が入り混じった天津飯の表情がイイ♪)。そして、これまで情のなかったピッコロが愛弟子・悟飯をかばう場面といったらもう...
このサイヤ人編はまさに100点満点。普通の連載マンガなら、確実にここがピークのハズですが、なんとこのあとこれを超えるフリーザ編。そして驚愕の展開を迎える人造人間・セル編と続いていくのだから、まさに破格のストーリーテラーだった鳥山先生。
ちなみに出がらし状態だった魔人ブウ編でさえ、同時期のジャンプの人気作品終盤と比べれば、アベレージは超えていたと思います。
そして圧倒的に群を抜いていたのが、DBのバトルシーン。
必殺ワザを大雑把に繰り出し、あっさり決着の作品も少なくないなか、攻守が入れ替わる攻防戦の激しさ、中身の濃さは同時期のマンガでは破格の存在。まさに革命的で、これは後年の幾多のマンガ作品に影響を与えたのは間違いないと断言します!!
もちろんキャラクターの魅力も最上級。
悟空、ベジータ始めどれも個性的で実存感のある連中ばかり。その行動原理・性格は話の成り行きでキャラ変することなく一貫しており、各自にチャーミングな味付けをするのも上手かった(近年『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』でも再確認)。
鳥山先生、本当にDBはスゴイ作品でした。
リアルタイムで読んでいた時のあのとんでもない興奮。そして現在読み返しても、まったく色褪せない面白さです。
こんなに夢中になれた時間を頂けて、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
満足度 ∞