自分が青春真っ盛りだった1980年~90代。レンタルする映画はホラー・SFアクションほぼ一択(あと〇ダルト♪)。
当時は時代の追い風もあり、ビデオ店の棚にはそんなB級・C級映画が所せましと陳列。名作・超大作には背を向け、ひたすらそんな映画を借り漁っていたものですハイ。
そんな当時のチープかつ魅惑的な雰囲気をまとったSFホラーコメディ映画。それが本作『サイコ・ゴアマン』。
評判よいのは耳にしていたので、アマプラ待ちしていた一品。いやあ、コイツは楽しみだぜい!
(2020年 上映時間/1時間35分 監督/スティーヴン・コスタンスキ)
ストーリー
地中に埋められていた宇宙の破壊者、残虐宇宙人はついに復活を果たす。
しかし、封印を解いた少女ミミに自身を操る宝石を奪われ、サイコゴアマンと名付けられた宇宙の破壊者は、彼女にたいへんな仕打ちを受けることに。
一方、残虐宇宙人の覚醒を察知したガイガックス星正義の勢力「テンプル騎士団」は宇宙会議を開催。最強の戦士パンドラを地球に送り込む。
感想
ジュブナイル映画にみせかけての、ブラックユーモア満載SFスプラッターコメディ。いや~面白かった!!
出てくるクリーチャーたちもまた最高。やはりSFホラーは実体物があってナンボでしょう。
サイコ・ゴアマンを始め、キャラクターのほとんどがラテックス造形物。CG全盛にあって、この手触り感がなんともまあ心地よい(トロマ、エンパイア・ピクチャーズを思い出します♪)。
それに加え、少年少女がメインキャラにも関わらず、ゴア描写の容赦の無さといったら!!
この血みどろグシャグシャ感はまさに80年代B級ホラー。当時、オタクと呼ばれた世代には郷愁すら感じさせてくれるでしょう。
しかし、『サイコ・ゴアマン』真の魅力は、主役ミミちゃんのサイコっぷり!!。
予告編をみる限り、少女と怪物が心通わせるハートフルコメディ要素が垣間見えるのですが、本編にそんなものは全くなく、ミミちゃんは全編にわたってヒトデナシという、まさに鬼畜少女ストーリー。
ただ、このミミちゃんのイカレ振り切れっぷりが何とも痛快。彼女をみるだけで楽しくて仕方ないもうマジで。
あとお父さんのヘタレっぷりも、個人的にはかなりツボ。カッコよさげなこと言うが、実はハリボテスッカスカというのがタマリマセン(イイ表情するんだ、これが)。
難点いえば、サイコ・ゴアマンVSパンドラのバトル。パンドラの強キャラ感がスゲーよかっただけに勿体ない。
とはいえ、全体としては大・大満足の『サイコ・ゴアマン』。円盤購入して、棚に置きたい一品です。
特典付きBD・DVDの値段、もっと下げてくれ!!
満足度 80点