ガンダム映画史上最大ヒットとなった、ただいま絶賛公開中『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。

 

ガンプラや何やら、今年はC.E.(コズミック・イラ)一色になりそうな勢いですが、そんななかアマプラでひと際目を引いたのが本作『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』。

 

宇宙世紀は一通り押さえているガンオタの自分ですが、本作知識はマジ皆無。これは楽しみしかございませぬ。

 

 

「さあ...楽しませてくれよ」

 

 

(2006年 上映時間50分 監督 西澤 晋)

 

  ストーリー

 

C.E.73。ザフトのテロリストによるユニウスセブン落下事件「ブレイク・オブ・ザ・ワールド」により、大気圏を突破したプラントの破片は、地球の数多くの都市に壊滅的な被害を与えた。

 

これに乗じたテロが地球各所で発生。ファントムペインのスウェン・カル・バヤンは仲間と共にテロ鎮圧の任務に就くのだが...

 

 

  感想

 

本作はもともと店頭プロモーションビデオとして企画されていたもの。それが15分全3話の配信作品になった、異色の経歴を持つ作品なワケですが...

 

 

問答無用の面白さ。コレなかなかスゴイです!!

 

驚いたのが2006年の作品なのに、2024年という現在の時間軸に本作がフィットしまくっているということ。

 

冒頭はユニウスセブン落下により、都市壊滅とその混乱・救助対応を描いていますが、これがめちゃくちゃリアル。1月の能登半島地震を思わせる惨状なのですが、そこにMS(モビルスーツ)ジンが無差別攻撃を仕掛けるんだからもう...

 

 

SEED本編ではモブキャラ如き、やられ役のジンですが、本作ではたった1体にも関わらず、まさに脅威の殺戮兵器。まさかMSの兵器としての恐ろしさをここまで体感できるとは...

 

 

また主人公の一人であるスウェンが、コーディネイターの難民キャンプに対し一方的に攻撃を仕掛けるところは、現在のイスラエル軍を思わせる極悪非道ぶり。本作は絵空事とは思えない描写が多く、こんな痛々しさが伝わるのがホントの反戦映画じゃないかと思ったり(そーいう意図ありなし置いといて)。

 

肝心のMS戦は壮絶なスプラッター最期を遂げるパイロットもいたり、シリーズ本編では味わえない緊張感。まさに大人のガンダム作品。

 

とはいえ、戦車でジンに立ち向かったり、終盤のスターゲイザーVSストライクノワール等なかなか胸躍るバトルもあり、短い尺ですがまさに濃密な50分!!

 

 

 

 

 

知らないガンダムばかりでしたが、ガンプラ欲しくなりました。

 

 

満足度 70点