ヤラセ番組で荒稼ぎ。そんなチャラい連中の前に、突如ホンモノの〇〇が登場。恐怖に凍りついた彼らの運命は!?

 

これけっこう大好きなプロットの一つ。本作『バトル・インフェルノ』もそんな一品。

 

ちょい安っぽいタイトル(失礼)が気になりますが、「地獄の王VSニセモノ神父」のキャッチコピーはなかなか心躍るぜい!

 

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」

 

 

 

(2019年 上映時間/1時間35分 監督/ダミアン・レヴェック)

 

 

  ストーリー

 

悪魔祓いの儀式をライブ配信する「除霊の時間」。しかし、それは俳優たちが演技するヤラセ番組であった。

 

そんなニセ神父マックスたちの番組配信中、なんと本物の悪魔が降臨。スタッフの1人が火だるまになり…

 

 

  感想

 

一見ドタバタコメディでもイケそうなストーリーですが、本作はガチのガチ。

 

冒頭ヤラセ場面がエクソシストあるあるで、この手の演出でもホンモノ来た感あったのですが、実際に悪魔降臨した際のエゲツなさといったらもう...

 

とにかく痛いし生々しい。 かなり人を選びそうなハードコア路線ですが個人的には大・大賛成!!

 

やっぱ不特定多数を対象にしたホラーは、低刺激でつまらない(多分)。ガチ路線は終始緊張感を維持してくれるのも◯。

 

また主要人物たちが、軽薄だけのオチャラけキャラでないのも好印象。



挫折感からフォロワー数に取りつかれた主人公マックスの気持ちは理解できないこともないし、相棒のドリューは現在の仕事としてキッチリ「ヤラセ番組」に取り組んでいる。嫌悪感あんま無い、実存感あるキャラ造形なんで、しっかり感情移入できちゃうんですね。うむうむ。

 

 

ラストもなかなか良い落としどころ。満足度はかなり高かった本作『バトル・インフェルノ』

 

とはいえ、ブッ飛んだ突き抜け感みたいなものはないので、あくまでまあまあ止まり。でも、よく出来た職人気質のB級ホラー。観て損なし‼︎

 

 

 

悪魔に取りつかれたヒロインの表情・立ち振る舞い。スゲーよかったっス♪

 

 

満足度 65点