機動戦士ガンダムSEED新作公開直前スペシャル(個人的)!!

 

ということで、今回は「機動戦士ガンダムSEED 」直接的続編「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」の総集編スペシャルエディションを振り返り。

 

リアタイ視聴時には、前作以上に複雑な思いを抱いた本作品。そんな当時の感情を思い出しつつの感想、お付き合いいただけると幸いです!!

 

 

(放送期間/2004年10月9日~2005年10月1日 監督/福田 己津央)

 

  ストーリー

 

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後、地球連合・ザフトは停戦条約を締結。しかし、ナチュラルとコーディネイターの争いの火種が消えたわけではなかった。

 

その2年後、オーブの代表首長となっていたカガリはアスランを伴い、最高評議会議長ギルバート・デュランダルと極秘会談のため、ザフトの新プラント、アーモリーワンを訪れていた。

 

その最中、謎の武装グループが新型MSカオス・ガイア・アビスガンダムを強奪、基地内は大混乱と化す。MSザクウォーリアに乗り込んだアスランは三機相手に奮戦するのだが...

 

  感想

 

この「DESTINY」はいたるところで「何やってんだよ、アンタは!!」(by シン・アスカ)的気持ちが止まらない作品。

 

 

①ファーストガンダムの悪趣味オマージュ

 

なんと本作、宇宙世紀の名機ザク・グフ・ドムが、ザフト側のMSとしてコテコテ感満載で登場。しかも主要キャラであるデュランダル、タリアの声優はシャアにキシリア。

 

これやっときゃファースト原理主義者食いつくでしょみたいな、あざとさがチラリズムどころが大股全開おっぴろげ。「ガンオタ、バッカにしてんな~」って放送当時思ったもんですハイ。

 

②ダサ過ぎるMS(モビルスーツ)

 

ガンダム作品パクって、デコレーション満載したかのようなデザインの数々(例外あり)。正当ガンダムシリーズのはずなのに、パチモン臭ただようMS群。ガンプラ欲出ない量産機って...

 

 

③そして最大の問題点、好きになれないメインキャラたち

 

長い物語を共にするにあたり、登場人物たちへの共感性は必須ですが、とにかく憤慨させまくる主要キャラクター。


先ずは主人公(一応)シン・アスカ。

 

家族を戦争で失った過去、作品として不遇の扱い、そして放送当時の嫌われっぷり。いま思えばかなり気の毒と思える彼。

 

しかし、いまこうして観直してみれば...やっぱイヤだなコイツ!!

 

 

後輩だったらマジ勘弁

 

 

生意気パイロットはロボットアニメあるあるですが、こーも可愛げがなく憎々しいのはどうしたものか。とにかく度を越えた礼儀知らず。生意気世間知らずでも、もうちっと描き方あるでしょう。こんなキャラクターにしてしまった製作陣の責任大!!

 

 

そしてダメダメカップル。アスラン&カガリ。

 

多大な犠牲を払った前大戦を最前線で戦った二人。2年の月日が経った彼らには、相当な人生経験値が得られたはず...

 

それが人間的成長ゼロ。そんなのアリ??

 

「戦争で互いが殺し合う。そんなのダメだ。でも...でもどうしたらいいか分からない!!」

 

前作で散々言っていた事を、続編でも全く同じことをのたまうアスラン。挙句どっちつかずの行動を繰り返し、後輩シンには散々バカにされる始末。観ているこっちはイライラ限界。もっとしっかりしろよ、アンタはぁ!!

 

そして、オーブ代表首長となったカガリ。国の代表として色々な公務、出来事がわんさとあったことでしょう。2年という時間も決して短くはなし。

 

...のはずが、人間的にはむしろ劣化。ちょっとしたことですぐヘコみ、お父様お父様連呼する狼狽ぶりこんなん国の代表だったら、国民ヤバいだろマジで(こんなカガリの扱いに抗議した声優さんの気持ち...そりゃ分かるって※真相は不明)

 

でも、カガリはタイプ♪

 

とにかく、キャラクターの行動・言動が酷すぎなのは、本作最大マイナスポイント。死ぬ死ぬ詐欺満載だし、いま観直してもヒドイもんだと思います。

 

ただ本作最大のポジは後半怒涛のストーリーライン。

 

 

なんと主人公サイドがそっくりそのまま入れ替わり。しかも、それが最後の最後までガチ・バトル!!

 

 

放送当時、これには小生大興奮。普通は中盤で対決しても、後半は両陣営は共闘するもの。ここまでやり切った展開観たことない!!

 

地上・空中・宇宙を縦横無尽に駆け巡る、その壮絶MSバトル・艦隊戦のアツさはいま観てもまったく色褪せない、まさにスーパーガンダム大戦。ここは最大級に褒めてあげたい作品です。

 

さて、ついに明日からは完全新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の公開。劇場で久方ぶりに観れるガンダム、そしてSEEDキャラたちとの再会。待ちきれなくてたまらないぜ!!

 

 

 

スペシャルエディション満足度  60点