最後がどうしても思い出せなかった、スーパー戦隊シリーズ第37作『獣電戦隊キョウリュウジャー』

 

その理由がなんと...本作後半をまったく観ていない!! そりゃ覚えてないわなあせる

 

というのも、終盤は傑作エピソードのオンパレード。こんな沸点の高い戦隊の最終決戦、忘れるワケがないんですよぉ!!(鬼畜ターザン山本風)

 

そんなブレイブなファイナルエピソード、本作総評をガッツリ語らせていただきたいと思います!

 

 

(放送期間 2013年2月~2014年2月)

 

  ストーリー(第44話~最終話)

 

突如、現れた不気味な黒いマントと白いマントの男たち。

 

強化フォーム/キョウリュウレッド・カーニバルに変身したダイゴも、悪のメロディであっさりと敗北。

 

さらに二人が集めた人間の感情を得てデーボスの力が復活。百面神官カオスの身体に宿った圧倒的パワーになすすべがないキョウリュウジャーたち。

 

最後の切り札はダイゴの父・ダンテツが探し出した「真の地球のメロディ」。しかし、ダンテツの取った行動は...

 

 

  終盤戦感想(第44話~最終話)

 

家族モノ+強化回の通常エピソード(第43話)からの、怒涛の急転直下というべき最終エピソード。

 

キョウリュウジャーが危機に至るのは当然として、なんとこれまで戦ってきたデーボス軍の幹部たちが大ピンチ!!

 

どこか楽しげなデーボス軍の面々

 

ここまでのデーボス軍はわりとアットホーム。幹部たちはポップなキャラで、かなり仲良し4人組。束ねるカオスも、どこかロボコンのガンツ先生的で、4人を見守る立場に思えたのですが...

 

 

新たな凶悪な幹部たちが登場し、彼らはお役御免。一兵卒となったドゴルド以外は、粛清の対象となるアウトレイジな展開に!!

 

 

敵組織の内紛、裏切り者の制裁って、特撮モノである意味一番ゾクゾクする展開ですが、愛すべきアイガロン(声はなんと水島裕。マーズの欠片もありません)・ラッキューロ・キャンデリラたちに降りかかるのだからタマラナイ!!

 

新生デーボス軍。どいつもこいつもコワ過ぎる!!


さらに誇り高きドゴルドへの雑過ぎる扱い。まるで〇シア兵の如き、特攻させられる彼の姿といったらもう...

 

そんな彼ら4人はどうなってしまうのか。これがブレイブアツすぎ展開になるワケですよぉ!!(またターザン風)

 

 

こんな彼らがみたかったという妄想にも似た超絶ムーブを全部乗せ!!(特にドゴルド。もう涙)。こんな胸アツ展開...本当に本当にタマラナイ。流石ですメインライター三条陸!!

 

 

そして主人公サイド。こちらもまさに大ピンチの連続。

 

怪人タイプではない、不気味なマント男の登場。キーパーソンであるダンテツの裏切り。そして、デーボスの力を得たカオス、そして蝶絶神デーボスの圧倒的強さ。

 

しかも、終いにはなんと変身不能。これじゃ絶対勝てっこねーじゃん!!

 

最終話で顔出しスーツ顔は、スーパー戦隊の定番。しかし、最終話をほとんど生身で戦うって、マジでこれまで無かったのでは??(タロウぐらいしか思いつかん)

 

ここでひと際輝くのが、主人公キョウリュウレッドこと桐生ダイゴ。

 

宇宙でデーボスとタイマンラストバトルを行うのですが、刺し違える覚悟を決めたダイゴの文句なしのカッコよさ!!

 

「愚かな...ここで我を滅ぼせばオマエも宇宙の塵になるのだぞ」

「なに当たり前のこと言ってるんだ。だから、アミィを逃がしたんじゃねぇか」

 

まさに古代進を思わせる壮烈な最期。「キング」のあだ名がこれほど似合うのは彼しかいません。惜しい人を亡くしました...(なワケはありませんが)。

 

急展開にエモーショナルなエピソードのつるべ打ち。そしてバトルも必然性が感じられる攻防戦。スーパー戦隊シリーズのなかでもトップクラスの最終決戦、これはリアタイで観たかったわ。

 

 

  総評感想

 

ここまでベタ褒めの『獣電戦隊キョウリュウジャー』。ただ一つ難点を言えば...やはり作品フォーマットそのものが古臭いんですよね。

 

正直、これが10年前の作品とは信じられないほど。自分が観なくなったのは、ココに引っかかったんじゃないかと思います(なにせ前作があの『特命戦隊ゴーバスターズ』舞台設定やロボ戦に至るまでの作り込みが凄まじく、まさに革新的な作品!!)

 

 

バスターズ レディーゴー

 

 

とはいえ面白いことは間違いなし。こんなに連続してドラマを観続けさせるバワーを持った作品なワケですからね。

 

そしていま絶賛放送中の『王様戦隊キングオージャー』とのコラボ。12月10日放送回をみるに、まだ地球の危機は終わっていないようなので、再登場は確実!!

 

今度こそフルメンバーでの彼らが見てみたい。デーボスが足元にも及ばない宇蟲王ダグデド(※デーボスの創造主)にブレイブな一撃をかましてもらいものです。

 

 

 

満足度 75点