どーにもこーにも気に入らない。それが新生「ハロウィン」三部作。
肝心なところが分かってない等と憤っている(個人的感想)本シリーズですか、その最後を飾るのが、シリーズ完結編である本作『ハロウィンTHE END』。
とはいえ、ホラーファンの端くれとして観ないワケにいかないワケで...やれやれだぜ。
(2023年公開 上映時間/1時間51分 監督/デヴィッド・ゴードン・グリーン)
ストーリー
殺人鬼ブギーマン/マイケル・マイヤーズが、ハドンフィールドから姿を消してから4年。ローリーは孫娘のアリソンと暮らし、これまでの回想録を書き終えようとしていた。
そんななか、ある事故を引き起こした青年コーリーはマイケルと遭遇してしまう。
感想
期待はしていなかった。その下げたハードルですら、高かったと思わせるこのグズっぷり。
なんつぅかもう単純につまらない。本当にツ・マ・ラ・ナ・イ!!
とにかく肝心かなめのストーリーが面白くない。シリーズ完結編でしょ!? これ脚本をちゃんと吟味したのかプロデューサー陣。
前作でほとんど出番のなかったローリーがメインで話が進むかと思いきや、冒頭にトンデモないことをしでかした青年コーリー(名前似てんな)のストーリーが延々続き、しかもこれがマジ退屈。
ぶっちゃけ彼自身に贖罪の意識はなく、住民に白い目でみられても、正直しょうがないよねと思える、感情移入できにくい人物。
しかも、見た目モッサリのこの男の冴えない日常と、孫娘のアリソンが突如惚れ込むワケワカメ展開が、2時間近い話の半分近くを占めるんだから、面白れぇワケないだろってハナシ。
それに加え、肝心かなめのブギーマン/マイケル・マイヤーズに対する、想いの無さといったらもう...(怒)
怪力・不死身の殺人鬼。そこが彼の魅力なワケですよ。それなのに...
高校生にボコられるローリーに、アッサリ押し倒される足腰の弱さ。お祖母ちゃんのローリーとタイマン肉弾戦となるも、まさかまさかの互角の展開。もうただのヨボヨボのお爺ちゃん。こんなブギーマン観たくない!!
しかも、あんなモッサリ男の話をダラダラ描いていたくせに、終盤は予定調和のオキマリ展開。コイツが何の関係もなくなるんだったら、この件イラんだろっ!!
テーマがハッキリしてるのに(ローリーVSマイケル最終決戦)、何故にこんな余計なコトをするんだか。ホラー映画としてもまったくコワくないし、何やりたいんだかさっぱり分からん。ダメダメ三部作の中でも、ぶっちぎりの酷さ。まさに駄作。
〇ソ監督のデヴィッド・ゴードン・グリーン。スラッシャームービーの良さが分かっていない輩に、ハロウィンシリーズ撮らせんなよ、もう...
満足度 20点