みんな大好き世界滅亡♡(もちろん映画)
絶望感より、なぜかワクワク感が強いセカイノオワリ。そんな人類最大ピンチをたった3人の家族に託されるのが本作『ノック 終末の訪問者』。
監督はビックリドッキリラストがタマらないM・ナイト・シャマラン。劇場公開時、かなり気になっていた本作が、早くもアマプラ配信。これは観るしかないでしょ!!
(2023年公開 上映時間/1時間40分 監督M・ナイト・シャマラン)
ストーリー
人里離れた山小屋で休暇を楽しむゲイのカップルであるエリックとアンドリュー、養女のウェン。
3人は突如現れた見知らぬ男女4人に拘束され、こう告げられる。「家族3人のうち、犠牲になる1人を選べ」「選択を間違えれば、世界は滅びる」
世界各国の甚大な災害のニュースが流れる中、訪問者の言葉を信じることができない3人は脱出を試みようとするのだが...
感想
うーん。こんなんだったか...
正直なところそんな感想。思っていた以上にトンデモ映画。
世界の終焉と愛する家族を天秤にかける、まさに究極の選択。アナタだったら、さあどーする的なものを期待していたのですが、これが完全に大ハズレ。
とにかくこの訪問者4人組。彼らの根拠がどーにもこーにも薄っぺらい!!
彼らがそこまで信じ切れるものとは何なのか。そこはかなり興味深かったワケですが、これがもうビックリするほどアバウト。そりゃ主人公たちだけでなく、誰もがカルト教団のイカレタ連中扱いするでしょうねぇまったく。
こんなフワフワしたもので、オマエらよくそんな事言えるよなだし、世界が滅亡するほどの災害でもないし(最終局面以外)、メチャクチャ痛そうなヤバい凶器携えてるし、コレでどうやって家族を犠牲にする選択するんだっていうハ・ナ・シ。
なので、もし自分だったら...という問いかけは皆無な本作。とはいえ、つまらないワケでもありません。
冒頭から物語が動き出し、あれよあれよという間にラストまで観させるのは、娯楽作品として及第点。訪問者の自滅パフォーマンスも、スナッフフィルム的禍々しさがあって個人的にはけっこう好き♪(かなりおバカな気もしますが)
二束三文の都市伝説よりリアリティが感じられない世界の終末は何なんですが、まあコレはコレでいっか!!
バティスタってあの風体で、知性的な人物を演じられるのが素晴らしい。WWEスーパースターはマジでスゴすぎ。
満足度 55点