PS4コントローラー両手持ち。相も変わらず「アーマードコア6」三昧ロートルレイヴン。
ここ2ヶ月、映画・ガンプラにほとんど手がつかないハマリっぷりですが、そんなコーラルジャンキーの自分が観たいと思わせてくれた新作...
それが「Prime Video」オリジナル・アクション映画『次元大介』。
あの次元が主役の実写映画なんて、ルパンファンなら絶対観たい! こんなニッチ企画が通るAmazonのチャレンジング姿勢素晴らしすぎ!!
「面白くなってきやがったぜ」
(2023年 上映時間 2時間0分 監督 橋本一)
ストーリー
愛銃コンバットマグナム/S&W M19に違和感を覚え、次元大介は世界一のガンスミス(銃職人)を求めて日本にやって来る。
辿り着いた先はさびれた時計店。しかし、店主の千春は引退を理由に次元の依頼を断る。
そんな二人の前に、銃を求めて幼い少女オトが現れる...
感想
過酷な運命に弄ばれた少女。彼女を守るため、男はたった一人で巨大犯罪組織に立ち向かう!!
本作プロットはまさにこれだけ。何の捻りもありません。
でも、その男が次元大介だったら、これが面白くならないわけがない。本編自体もそこはもうド直球。
最初は厄介者扱いしていたオト。しかし、彼女の壮絶な過去に気付き始めた次元が、ぶっきらぼうなりに手を差し伸べ、次第に二人が心を通わせていく過程をこれでもか!!というほど描写。でも、これでいいんです。次元が主役だったら、こーいうベタベタのが観たいんです!!
またコスプレものに陥りそうな次元の実写化も、かなり自然にみえたのも〇。
演者の玉山鉄二は、実写『ルパン三世』と同一キャスティング。テレビ放映時に観た時は、尺がカットされていたせいかあまり印象がなかった(正直スマン)ですが、本作は相当ヨカッタ。ルックだけでなく、佇まいがちゃんと次元大介していたかと思います♪
ただ...ちょっとねぇ。2時間はさすがに長い!!
正直、アニメだったら1話で完結できちゃうプロット。これは余分なエピソード詰め込み過ぎなんだと思うんですよ。
演じる永瀬正敏は好きな俳優なんですけどね...
特に悪役強敵ポジション川島の人情エピソードなんてまったく不要。そーいうのは次元と女ボス/アデルでお腹いっぱいだから、ここはサイコパス不気味キャラで通せばイイ話。なんつぅか、こーいうバランス感覚悪いのがやっぱ邦画アクションってカンジが…(個人的感想)。
とはいえ、次元が千春に愛銃を渡すときに弾を抜く場面や、敵本拠地に乗り込む際、大量にマガジンを買い込む等、邦画ではないがしろにする場面(これも個人的感想)をキッチリ描いたのは、リアリティ感への配慮が感じられウレシイところ。
80年代アクション映画を思わせる次元のワンマンアーミー、コンバットマグナムの異常な破壊力(これ新鮮)、アデルのカッチョ良すぎる車いすアクションなど。娯楽映画として楽しめる要素がふんだんに盛り込まれた本作。
そして、まさかの「アドレノクロム」ネタ。これは地上波絶対ムリ。攻めてます。
満足度 65点