8月27日放送の最終話をもって完結を迎えた、令和ライダー4作目『仮面ライダーギーツ』。

 

まだ二週間足らずのハズですが、新番組『仮面ライダーガッチャード』が始まり、もう「ギーツ」がノスタルジー気分。うーん、毎年こんなんだっけ?

 

 

ちょっとまだノレない「ガッチャ」

 

若干、物足りなさが否めなかった「ギーツ」終盤戦、そして作品全体の感想を書いていきたいと思います!!

 

 

  感想(第38話~最終話)

 

いま振り返れば、サイコーに盛り上がったのは第三部「慕情編」の最終エピソード「37話」「38話」。

 

デザイアグランプリを無にする「グランドエンド」の発動、物語のコアであった創世の女神の消滅、そして2000年ぶりの想いを遂げるギーツこと浮世英寿...まさに最終回を思わせる怒涛の展開(男気をみせるゲームマスター・ニラムのエピソードもヨカッタ♪)

 

そして、どれだけパワーアップしても運営側のテクノロジーを超えることができなかったギーツの覚醒。

 

 

最終フォーム「仮面ライダーギーツⅨ」。ゴテゴテしていないデザインは〇

 

 

なんと創世の女神の力を得たギーツ。いままで歯が立たなかった運営側ライダー/ゲイザーを終始圧倒。無から有を産み出す、敵ボス如きチート能力は圧巻かつ新鮮。奮戦するゲイザーとも相まって、まさに名勝負というべきバトルシーン!!

 

この「38話」は物語の着地点としても十分過ぎる内容。エピローグをちょいと加えるだけで、本編最終回として何ら問題ない出来だったと思います。

 

しかし、この後に最終編「創世編」(39話 - 48話)が始まるという驚愕の展開!!

 

あれだけキレイにまとまった話の後に、三ヶ月間というボリュームでストーリー構築するのは、これってホントにスゴイこと。OVA程度のファイナルエピソードとはワケが違うかと思います(こんな力業を成し遂げる本作メインライター高橋悠也。さすがリアル檀黎斗)

 

とはいえ、終盤展開について個人的には物足りないというか、ちょっと合点がいかないところも多々あり...

 

運営側が「バッドエンドゲーム」という、(一部の)過激な未来人視聴者層番組を放送するなら、もっと大胆で無慈悲な行動に出ると思ったんですよね。

 

それこそ視聴者参加型。極悪な装備をしたライダーたちがゴリゴリ未来から押し寄せるかと期待したのですが、実際は新ゲームマスター・ジットたった一人のワンオペ作業。なんつうか、世界の終末を予感させるには、あまりに貧弱...

 

 

滲み出る暴力性がたまらないジット。こーいうキャラがデザグラ参加してくれればね...

 

 

またギーツが〇んで〇になるという、最重要であるべきロジックも正直よく分からずじまい。ここはハッキリさせて欲しかった。

 

とはいえ、サブライダーたち個別エピソード(バッファVSべロバetc)はエモーショナルな部分含めて秀逸でしたし、読めない終盤展開は久しぶりに次週が待ち遠しかったほど。

 

満足感高し。そんな「ギーツ」後半戦だったかと思います。

 

 

 

満足度 65点

 

 

 

  作品全体感想

 

群雄割拠のライダーたち。果たして誰が生き残るのか!?

 

当初自分が期待し、求めていたもの。マイフェバリット作品「龍騎」以降、20年ぶりに行われる仮面ライダーバトルロワイアル。

 

それがまったく満たされなかった作品。それが本作『仮面ライダーギーツ』なんですよね...

 

参加ライダーは早い段階で4人に絞られ、かつギーツに比べ、実力・キャラクター度・ドラマ性、全てにおいて圧倒的にレベルが下。これでは勝ち残りという、そもそものテーマが成り立たない。

 

デサグラ自体の緊張感は次第に薄れ、敵のジャマトはただのヤラレ役。視聴回数が増えるに従い、なんかもうどーでもいいやと思ったのも数知れず...

 

なので初回を除き、前半から中盤はツマラナイ。これが正直な感想。

 

しかし、後半からはこれまでの退屈さはなんだったかと思える、充実したストーリー展開。同じメインライターで、ここまで差が出る作品は過去にもないんじゃないでしょうか。

 

あと主人公のギーツこと浮世 英寿は、久方ぶりにカッコいい仮面ライダーだった。これは付け加えておきたいですね。

 

 

 

面白かったけど、観直すなら中盤からで十分。結論的にはそんなカンジ。


 

 

全体感想 55点