最低限の復習(『ローグ・ネイション』『フォール・アウト』)を終え、先週ようやく観賞にこぎ着けた『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。

 

しかし、あろうことか職場でコロナ感染というビックトラブル!! 

 

高熱・全身筋肉痛・腰の痛み・頭痛・咳の波状攻撃にもはや撃沈寸前。マジでカロナールの類は常備しときましょう。

 

そんなこんなで、なかなかブログに手がつかなかったワケですが、お熱でヤラれたアタマも(多少)動くようになったので、ぶり返さないうちに本作感想を書き綴ろうと思った次第!

 

 

(2023年公開 上映時間 2時間43分 監督クリストファー・マッカリー)

 

 

  ストーリー

 

ロシア次世代潜水艦であるセヴァストポリは推測航法(デッドレコニング/Dead Reckoning)を用いた新しい航行システムを運用する為、高度なAIシステム「エンティティ」を採用した。

 

しかし、この新型AIは潜水艦を沈没させ、乗務員全員は死亡する。

 

IMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)はアラビア砂漠に潜伏する元MI6のイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)から十字架型の鍵の半分を取り戻す指令を受ける。

 

  感想

 

上映時間は3時間近くと過去最長。アクションメガ盛りだが長尺で大雑把。そんな危惧を抱いていた本作でしたが...

 

なんと体感的には長いと感じないほどの充実度!!

 

冒頭がイーサンたちの活躍ではなく、潜水艦でのシークエンスが続いたのには驚きましたが、このエピソードだけでも濃密で迫力満点。

 

そう。本作はどの場面も全力投球。もの凄いエネルギーを随所に感じさせてくれるんですよね。

 

特にCG全盛のアンチテーゼと言える、実写にこだわったアクションシーンは体感度が段違い(終盤での100キロ近い電車の上でのアクションシーン。みんなビビッているのに、トムだけ「このスピードちょっと遅いんじゃね」というエピソード。スゲー好き♪)。これは本当に劇場に観に来てよかったと思わせてくれます!!

 

また派手な場面とは別に、IMFならではの緻密な作戦(顔認識機能をバグるetc)を織り交ぜ、スパイ映画ぽさもキッチリ担保できているのはさすがの一言。

 

とはいえ、長尺のためか次第に「?」というキーワードもアタマに浮かんでしまうのは本作のイタイところ。

 

 

世界の覇権を賭けた鍵の争奪戦というのに、何とも小っちゃい所帯同士のぶつかり合い。IMFはマジでメンバー3人ぽいし(イルサは未加入)、敵組織も表に出てきたのは(トラック運ちゃん含め)4人程度。IMFを追う米国諜報部員も気がつけば銭形のような二人組のみ。うーむ...

 

 

他にも「?」はポコポコ出てくるので、引っかかるとノレないのは分かる気はします(自分はカーズのように考えるのを止めました)

 

 

※ここからネタバレありです。ご注意!!

 

 

メッチャ大好きなクール・ビューティ。元MI6エージェントのイルサ・ファウスト。

 

 

 

彼女が異端なのは美貌を利用した、ハニートラップを使わないということ。これってこの手のキャラでは意外と無いんじゃないかと思うんですよね。

 

しかも、戦闘能力は主役のイーサン並み。今回もアイパッチでスナイパーライフルを構えるところなんて、身震いするほどのカッコよさと美しさ!

 

そんな彼女とイーサンは、互いに好意を持ってるのに未だキスシーンすらなし。中坊並の純粋過ぎるプラトニックラヴに「イーサン、オマエちゃんと口説いてやれよ!」と観ているこちらは悶々としていたワケですが...

 

 

なんと本作でイルサは死亡。もうなんてこったい!!

 

 

新ヒロインが出てきたので、ヤバイ気はしてましたが、本当にただただガッカリ。彼女の最期の戦いは美しかったですけどね...

 

 

とはいえ、終わってみれば、爽快感あるラストも相まって、大満足の言葉しか出てこない本作。次作であり最終作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO』に期待大です!!

 

 

 

本作に脚本が無いと聞いてマジびっくり。


 

満足度 80点