DCコミックの悪役たちがチームを組み、巨大な悪(?)に挑む。中二心をくすぐるコンセプト、それが『スーサイド・スクワッド』。
とはいえ、ぶっちゃけDCコミック詳しくないし、せいぜい「バットマン」「スーバーマン」に出てくるディランたちしか知りませんが、かなり楽しみにして観に行ったのが前作『スーサイド・スクワッド』(2016年)。
編集過程で問題があり、ボロクソ叩かれた作品ですが、自分はキッチリ楽しめちゃったのでフクザツな気持ちになったのはナイショの話(^^ゞ
本作『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党集結』は、あの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンが監督。その面白さは保証付き(のハズ)。
(2021年公開 上映時間 2時間3分 監督 ジェームズ・ガン)
ストーリー
「スターフィッシュ計画」と呼ばれる危険な実験を行っている、ナチス時代の研究所ヨトゥンヘイム。
南米の島国にある、この研究所の破壊のため、犯罪者たちの特殊部隊タスクフォースX、通称「スーサイドスクワッド」が招集される。
たった10年の減刑と引き換えに、使い捨て悪党軍団のデス・ミッションがいま始まる。
感想
ジェームズ・ガンの悪趣味全開との話はチラホラ聞こえていたのですが、実際観るとその予想をはるかに凌駕。プロレスでいえば、初めてCZWを観た時を思わせるエクストリーム度!!
直接的な肉体破壊はもちろん、その阿鼻叫喚度はまさにプラベート・ライアン級。その悪夢のような死にざまが、ザコ敵だけでなく、「スーサイド・スクワッド」メンバー、主要人物にももたらされるのだからタマラナイ!!
この手の描写が好きな自分も、ちょっと引くぐらいのやり過ぎ感。ただのスプラッターではなく、もだえ苦しむところをキッチリ描写するあたり、この監督のダークサイドの深さを垣間見た気が...
しかし、こんな極悪非道をスーパーヒーロー枠のビッグバジェット映画で敢行する責めの姿勢...個人的には大好きです♪
あと本作は前作のリブートと思ってましたが、(どうやら)続編だったのもウレシイ誤算。
シリーズのアイコンであるハーレイ・クイン、最低上司アマンダ・ウォラーが出るのは知ってましたが、何気にキャプテン・ブーメランやリック・フラッグ大佐も同じ俳優で再登場。前作とのつながりがキッチリ感じられ(ハーレイとフラッグのやり取りetc)、コイツはなんだかトクした気分。
映画全体のテンポも素晴らしく、冒頭の超絶ミスリードの意外性や、魅力ある「スーサイド・スクワッド」メンバー(スタローンのナナウエ...)。終盤の怪獣映画風味+あのクソ〇〇〇〇に勝ちくらわす爽快感etc。B級娯楽作品としてサイコーの本作品!
本作でも過激なのに、エクステンデッド版があるという衝撃の事実(コイツはいつか観たい!!)
満足度 75点