前作ローグ・ネイションと違い、イマイチ気分で劇場を後にした作品。それが本作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

 

何故にそんな印象だったんか、当時は振り返りもしませんでしたが(相変わらず内容は忘却の彼方…)最新作『デッドレコニング PART ONE』の予習も含めてアマプラ再観賞。

 

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」

 

 

 

(2018年公開 上映時間 2時間27分 監督クリストファー・マッカリー)

 

  ストーリー

 

盗まれた3つのプルトニウムの回収に成功したIMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)だが、仲間を救出する際「シンジケート」の後継組織「アポストル」にプルトニウムを再び奪われてしまう。

 

手掛かりは「ジョン・ラーク」という名前と、 その人物が接触する「ホワイト・ウィドウ」と呼ばれる武器仲買人のみ。CIAエージェントのオーガスト・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)と共に、ハントの新たなミッションが開始される。

 

 

  感想

 

再観賞しても結果は同じ。前作の圧倒的満足度は得られなかった本作『フォールアウト』。

 

先ず戦犯というべき、本作重要キャラであるCIAエージェント/ウォーカーの魅力の無さ!!

 

ハントと中盤まで行動を共にする、本作の仮バディといってもいいポジションのはずが、二人の絡みがとにかく面白くも何ともない。なんつうか、ただヤな感じのチクリ魔がハントの隣にいるだけ。キャラ造形も終始分からずじまい。

 

とはいえ、このウオーカーの薄っぺら加減は、演じたヘンリー・カヴィルのせいというより、このキャラをしっかり描く気がまったく無い(ただただ記号的)制作サイトに起因しており、コレけっこう基本的なこと出来てないんじゃねと思うワケですよハイ。

 

また個人的にノイズだったのが、モブキャラとしか思えなかった中国系アクターの大活躍。

 

唐突に訪れたトイレの格闘シーン。なんとこのモブキャラ、ハントとウオーカー凄腕エージェント二人相手に終始圧倒。アンタ、いったい何者だよ!?

 

 

ハントがコイツと入れ替わるか、あっさりウォーカーが始末するだけで完結する場面なのに、異常なまでに長いアクションシーン&高待遇。なんだか中国資本・マーケットに媚び売ってるのが見え隠れし、コイツはかなりシラけましたぜ(観ているうちに前回も同じこと考えていたのを思い出す)

 

 

加えて、敵組織「アポストル」の目的。これにも心底ガッカリ。

 

テロ活動での暗躍はまだわかりますが、核爆発で世界をリセットなんて、まるで病んだ中二病。こんな幼稚な野望のために、海千山千の元諜報組織の敏腕エージェントたちが乗っかるなんて...子供向け特撮番組でも、もっと納得できるストーリーにするのでは??

 

...とまあ文句タラタラな『フォールアウト』ですが、アクション場面に関して言えば、やはり盤石の面白さ。

 

本作も、トムの極限アクションシーンには終始お口アングリ。主演俳優のノーヘル・バイクチェイスが当たり前に思えちゃうのは、よく考えればトンデモナイこと。トム兄、ホント死なないで!!

 

あと前作から続けて観たせいなのか、今更ながら女エージェント/イルサ(レベッカ・ファーガソン)の魅力に気づいた自分。

 

ハント並の戦闘能力を持ちながら、あの何とも言えないイジらしさ(ワタシは一人で生きていく。でも...)皮のジャンプスープは峰不二子ばりにカッコいいし、アクションもキレキレ。まさにツヨカワ女子のイルサ、最新作の活躍にも期待大!!

 

 

 

『デッドレコニング PART ONE』の評判聞いていると、もしかして本作に近いのかも??

 

 

 

満足度 60点