エンカウンター(英語: encounter)とは、「出会う」「遭遇する」という意味の動詞、および「出会い」「遭遇」という意味の名詞。
なるへそ。どうりでUFO、幽霊モノによく使われるワードなどと感心しつつ、エンカウンターシリーズ第2弾の本作『エンカウンター 地球外侵略者』。
...というワケではないんですが、前回『クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇』のあまりの不味さ(個人的に本年度最低Z級!!)に、口直しという意味で同ジャンルをあえてチョイス。
もちろん、そこまで期待してませんが、UFO遭遇モノって心惹かれるんですよ。矢追純一チルドレンのオジサンは。
(2017年 上映時間 1時間36分 監督 フルヴィオ・セスティト)
ストーリー
ドキュメンタリー作家クリスとカメラマンのブレントは、ニューメキシコ州ロズウェルに集まるUFO信奉者たちを取材し、UFOもエイリアンも作り話に過ぎないことを証明しようとする。
二人は7歳と14歳と21歳の誕生日にエイリアンに誘拐されたという女性エミリーと出会うが、彼女の28歳の誕生日はあと2日後に迫っていた...
感想
内容と表現の仕方がミスマッチ。そんな印象がしてならない本作。
ドキュメンタリーフィルムを撮影をする主人公の立ち位置であれば、POVとまではいかなくても、それっぽい画の見せ方もあるかと思うのですが、なぜかごくごく普通の劇映画。
実話云々を謳い、かなーり地味目な内容であればこそ、もっとドキュメントぽさを高められなかったのか。この手のUFO遭遇モノは、現実にあったかのようなリアル感は必須だと思うのですが...
そんなこちらの気持ちとは裏腹に、終盤のUFO遭遇、拉致展開はさらにビックリ!!
普通はここは曖昧というか、すべて見せないようにして、不気味さ、リアリティ感を担保するのでしょうが、本作はそんなの関係なし。
UFO内も宇宙人も、しっかりくっきり包み隠さず描写。しかも、それがレーザー銃を持っての大活劇やゲームのドラマパートが似合う、子供が好きそうなキラキラ・ポップなSF描写が全開!!
なんつうか、完全にデザインの使いどころを間違えてるクライマックス。例えていえば、アコースティックライブに、ヘビメタ姿でエレキギターを演奏するかの如きアンマッチ。未知との遭遇感は限りなく0。
彼らの正体、目的(かなりカワイイ)がハッキリと語られ、肝心なところをはぐらかさないのはなかなか清いとは思いますが、観てるこちらとしては「そこじゃないんだよ」感が満載。そんな本作『エンカウンター 地球外侵略者』。
脚本はそんなに悪くないのかも。
満足度 45点