モンスターパニック映画は、個人的には好みのジャンル。
...なハズですが、劇場に行く気がしなかった「ビースト」。
ライオンって実物はコワいでしょうが、サメ・ワニ・クマetcのレギュラーメンバーに比べてモンスター感は薄く、どーにもパンチが弱いという印象。
それに加え、家族愛をテーマにしてるところが、予定調和的な内容・結末しか考えられず、食指が動かなかったんですよね~。
とはいえ、早くもプライム対象作品。自宅だったらご気軽にということで早速観賞。
(2022年 上映時間 1時間33分 監督 バルタサール・コルマウクル)
ストーリー
妻を亡くした医師のネイト・ダニエルズ(イドリス・エルバ)は、二人の娘たちを連れ、南アフリカへ長期旅行へ出かける。
現地で旧友の生物学者マーティンと再会し、広大なサバンナに出かけたネイトたちだったが、そこには密猟者から生き延び、人間に憎悪を抱く「ディアボロ(悪魔)」と呼ばれるライオンが潜んでいた。
感想
ある意味、予想通りの作品だった本作。
母親の死で壊れかけた主人公一家。彼らの絆が徐々に修復されていくくだりは、ファミリー映画として、非常によく出来ているかとは思うのですが...
モンスターパニック映画として、これがまったくコワくない!!
そもそもライオン自体にモンスターさが欠如しているのは前述の通り。それに加え、主要登場人物が少ない上、喰われそうな(というか殺害)メンツがいないというアンバランス。
犠牲者もすでに死後か、(主人公家族と)何の縁もない他人がサクッと殺されるだけ。喰われる行為もないので、さらに恐怖は遠のくばかり。絶対絶命感が感じられないパニック映画って、いったいどの層がターゲット??
本来であれば一番盛り上がるであろう、主人公VSライオンのラストバトルもまさかまさかの他人任せ。何の爽快感もないとはいやはや...
子供たちはカワイイし、お父さんの立場が復権していく過程も心地EE。90分程度で終わる上映時間も合わせて、時間潰しぐらいの価値はあるかと思います。
でも、まあ観ても観なくてもいい映画。モンスターパニック映画としては及第点以下。
お父さん走るの遅すぎ。すぐ追いつかれるでしょ、アレ。
満足度 40点