近年、ホラー映画で大活躍。現代の山師、廃墟系YouTuber(もちろん犠牲者♪)。

 

そんな彼らが、またまた酷い目に遭うのが本作『ザ・ディープ・ハウス』。

 

水中に沈んだ屋敷という舞台設定が新鮮で、気にはなっていたホラー映画。最近、時間が経つのが早すぎて、もうプライムで観られるかのとオジサンちょっとビックリあせる

 

予告編もほとんど観ずに、白紙の状態で観賞に成功。はたしてその結果は!?

 

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」

 

 

 

(2021年 上映時間 1時間25分 監督 ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ)

 

  ストーリー

 

世界各地の廃墟をアップし登録者数を増やしているYouTuberカップルのティナ(カミーユ・ロウ)とベン。


フランス郊外の湖畔で知り合った男、ピエールに案内され、湖に潜ると不気味な屋敷が彼らを待っていた。屋敷内を探索、撮影していると不思議な現象や幻影が次々と現れる。


酸素量も少なくなった2人は屋敷から出ようとするが、出口が塞がれてしまう。パニックとなる彼らに最悪の事態が訪れる!!

 

  感想

 

映画自体はよくある幽霊屋敷もの。屋敷内の探索はまるでバイオ1(ゲーム)のクリスとジル。特に目新しくはないのですが...

 

これが水中だと話は別!!

 

空気残量への焦り、息苦しさ、そして身体が思うように動けないもどかしさ。これらが観ている側にダイレクトに伝わるのだからタマリマセン!!

 

そんな水の中、まさかのアレが動き出したファースト・インパクトといったら...思わず声が出ましたよ。

 

その後の展開も、フツーはどってことがない場面も、湖に沈んた屋敷内という究極の閉そく感が恐怖を後押し。これ映画館で観たかったわ~。

 

「定番ホラーが舞台を変えただけ」と言葉でいうのは簡単。

 

ですが、言うがやすしで、このアイディアを映像化するにはかなりの困難が伴ったことでしょう(実際に水中にセットを組んで撮影)。

 

 

しかし、だからこそのライブ感と生々しさ。どんなにCG技術が発達しても、このような究極のワン・シチュエーション映画は、生身の役者、そして実際に存在する舞台があってこそ成立するもの。

 

 

もちろん、ツッコミどころはけっこうあり。後半の展開も、もうひと踏ん張りして欲しかったとは思いますが...

 

本作『ザ・ディープハウス』は製作陣の本気が詰まった、バリバリ硬派なホラー映画。ボカロじゃなく(悪意なし)、生身の演奏にこだわった3ピースバンドの如し!!

 

 

 

ちょっとほめ過ぎたかも

 

満足度 65点