人人人...

 

先日、久方ぶりに秋葉原に行ってきましたが、地方住みの自分にはなんとも気が重い人の波。当初、予定していた〇〇も流れてしまい、何のためにこんな高い宿泊費を払ったんだか…

 

外国人だらけのアパホテルでそんなことを考えつつ、お部屋でセレクトしたのが本作品。

 

『バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー』。疲れた身体にはピッタシのおバカ映画(期待値込み)。

 

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」

 

 

(2022年 上映時間 1時間23分 監督 フィリップ・ラショー)

 

 

  ストーリー

 

鳴かず飛ばずの役者セドリック(フィリップ・ラショー)は、スーパーヒーロー映画『バッドマン』の主役バッドマン役に抜擢される。

 

しかし撮影初日、警察署長である父親が倒れたという知らせを聞いたセドリックは、映画の衣装のままバッドモービルに乗って病院へ急行しようとするが、事故に遭い、意識を失ってしまう。

 

目を覚ましたセドリックは、自分の名前も過去の記憶も失っていた。スーパーヒーローと思い込んだ彼は、様々な大騒動を巻き起こしていくのだが...

 

 

  感想

 

スーパーヒーロー映画への、小ネタも交えたパロディとギャグの連発とリスペクト。そんな「マーベル」「DC」愛に満ち溢れた内容を期待したワケですが…


そんなキモとなる部分はかなり薄味。大半はお下劣な下ネタとお寒いギャグ。

 

なかでも気になったのが、登場人物たち全体のモラルの低さ。

 

特に主人公の協力者である妹たち三人組。本来は「クセがあるが愛すべき人間」的立ち位置のハズが、彼らの行動ときたらまったくもって目に余るものばかり(自分の車が壊れたから救急車を奪うって...そんなのアリ??)

 

主人公のセドリックも、その行動原理はあくまで自分(とその周囲)のためだけ。ヒーローと思い込んでの正義の大暴走という定番プロットすらなく、大半は不愉快すら感じる迷惑行為。

 

しかも、最後の最後まで「正義」のために立ち上がることなく、売れない役者のサクセスストーリーで閉幕。なんだかなあ。

 

「アメコミ映画流行ってたし、パロディやったらウケるんじゃね?」全編通して、そんな腹積りが見え隠れする本作(個人的に)。

 

浅い発想でつくられた映画はごまんとあるので、全否定はしません。笑える場面もありましたし。

 

とはいえ、パロディ映画を作るのであれば、そのジャンルへの知識・理解・そして愛は必要不可欠‼︎

 

「スーパーヒーロー映画」のうわべだけなぞり、あとは低俗ギャグで埋め尽くされた、ザ・商業企画映画。

 

 

個人的にはNGです。

 

 

満足度 30点