中二心くすぐる、「コードネーム」を持った諜報員。それだけでカッコよくみえるマジックワード。
それが、タロットカードのコードネームときたら、誰もが思い浮かべるのはそう「スタンド」。ジョジョが一番面白かったあの頃(個人的)を、勝手にリフレインしてくれる相乗効果!!
そのスタンド使い諜報員たちがアルファとオメガに分かれて団体対抗戦の殺し合い。この設定だけで十分すぎる面白さ(チーム名もカッチョ良すぎ♪)ですが、『極秘指令 ドッグ×ドッグ』の圧倒的B級感タイトルも何気に好み。
(2010年 上映時間 1時間22分 監督 フォアド・ミカティ)
ストーリー
2009年1月20日、アメリカ全土がバラク・オバマ新大統領就任に熱狂する中、秘密諜報員のエリック(ジョー・アンダーソン)は政府の極秘施設「工場(ファクトリー)」に赴任する。
そこは政府非公認のエリート諜報員部隊(暗殺部隊)であり、全員がタロットカードのコードネームで呼ばれていた。エリックは「愚者」と名づけられ、オメガチームに配属される。
しかし、極秘データ処分の失敗により、アルファチームにはオメガチーム抹殺の指令が密かに下されていた。
感想
国家的大スケールのお話を、地下オフィス内ですべて完結させる低予算・アイディア勝負の本作品。
...と言いたいところですが、出てくる俳優はみたことある人がチラホラ(『ダイ・ハード4.0』のマギー・Q、「ミッション: インポッシブル」シリーズのヴィング・レイムス、ジョニー・デップの元カノ、エレン・バーキンetc)。キャストにはお金をかけてるぽい感じ。
そんな彼らがチーム対抗の殺し合いをするワケですが、職場に銃器を持ち込めない設定上、武器はあくまでオフィス内の備品。
これがユーモラスというより、逆に陰惨。見慣れた顔の俳優たちが、まるでスラッシャーホラーの犠牲者の如く、惨たらしい死を迎える展開に!!
とはいえ、映画自体はお下劣、ブラックユーモアに満ち満ち、終始ニンマリ。余分なエピソードは加えない、90分にも満たないスピーディーな展開も素晴らしい♪(コメディタッチ前半をムダに膨らませ、2時間近いにする輩ってスゲーいそう)
とはいえ、結末は中盤には読めてしまうし、あえて暗殺者ぽくない演者を配置したかと思いますが、何人かは凄みのあるキャラを用意して欲しかったとは思ったり。
最後に『北斗の拳劇場版(1986年)』北斗十番勝負風に締めたいと思います!!
北斗の拳といったらこの曲!これをツマミに↓
一番 「皇帝」VS「女帝」
二番 「審判」VS「教皇」
三番 「女教皇」VS「塔」
四番 「戦車」VS「魔術師」
五番 「愚者」VS「節制」
六番 「隠者」VS「???」
七番 「悪魔」VS「???」
以下 ???
アマプラ絶賛無料公開中ですので、結末を知りたい方はぜひ!!
満足度 60点