何となく自分とマッチしない映画ってありますよね?
『ブレット・トレイン』はまさにそんな感じの一本。
舞台は日本。新幹線内という閉鎖空間のなかで繰り広げられる、殺し屋たちのノンストップ・アクション・コメディ。しかもキャストがブラビ、真田広之とくれば、個人的には好きな要素が詰まった映画のハズ。
でも、これがノレない!! 映画半分で観るの止めてしまったほど。
結局は最後まで観ましたが(約1か月後)、期待ハズレというより、なんつうか合わなかった本作。そのあたり含め、サクっと感想を書いてみたいと思います。
(2022年公開 上映時間 2時間6分 監督 デヴィッド・リーチ )
ストーリー
謎の女性マリアビートルから、ブリーフケース奪還の指令を受けた、殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)。
東京発・京都行の新幹線に乗り込むが、中国マフィアに誘拐された「ホワイト・デス」の息子を救出した、殺し屋コンビ・タンジェリンとレモンも同乗していた。
彼らは息子の護衛と身代金の入ったブリーフケースを運ぶ依頼の遂行中だったが、レディバグはそうとは知らず盗み出す。
簡単な任務なはずが、ブリーフケースをめぐり、殺し屋たちが次々とレディバグに襲い掛かる。
感想
とにかく観るのがツラかった。そんな前半~中盤の『ブレットトレイン』。
ストーリーは遅々と進まず、ほぼ1時間が登場人物紹介に終始。客や車掌とのコメディ風やり取りは、笑えるというより、むしろジャマ。ブラビ演じる主人公レディバグも個人的には好感度低め(しゃべりすぎ。ちょっとウザイ)。
それに加え、殺し屋コンビ・タンジェリン&レモンの会話の下らなさ(しかも長い)。延々続くPV(プロモーションビデオ)風、殺し屋紹介の退屈さ。スローモーション+音楽多用のどーしようもないクドさ(〇カの一つ覚え)etc...緊張感の無いお話に負のスパイラルがテンコ盛り!!
殺し屋バトルロワイヤルを期待していたのに、映画のメインはPVとダラダラコメディ。「こんなの、オレ観たくないんだけど...」と嫌気がさしたのも無理からぬこと。
しかし、レディバグVS毒使いホーネットのバトルから、よーやく面白くなってきたんですよね~。
この毒を使った攻防は新鮮で、エゲつなさ含めてここは大満足。殺し屋たちのアクション・コメディを謳うなら、こんな感じの殺伐さ、ブラックユーモアをハイテンションでみせて欲しかったと思う次第。
とはいえ、そこからはタンジェリン&レモンの友情関係にグッとし、「ホワイト・デス」一味とのバトル、新幹線大暴走のハチャメチャ展開に乗っかり、後半はそれなりに楽しんで観賞終了。めでたしめでたし(ファイナルウェポン=早送りラスト確認、未使用に安堵...)。
PV無くして、90分にまとめたら?
満足度 45点