前作から2年後、1997年にアメリカで公開された本作『モータルコンバット2』。
日本では劇場未公開。まあ続編にはよくある話ですが、日本での初DVD化がなんと...
10年後の2007年!!
映像ソフトを猫も杓子もDVD化した時代にも関わらず、10年もの長きの間の放置プレイ。1分もかからずに完成したであろうキャッチコピー「人類存亡をかけ、再び死のバトルが始まる!!」と相まい、C級臭がプンプン漂う本作。
(1997年 上映時間 1時間35分 監督 ジョン・R・レオネッティ)
ストーリー
前回モータルコンバットで、人間界に平和が訪れたのも束の間、皇帝シャオ・カーンが率いる魔界軍団が侵攻した。
カーンは魔界と人間界を隔てる扉を開け放ち、このままでは人間界が6日で魔界に併合されてしまう。ライデンたちの新たな戦いが始まる。
感想
前作ラスト「戦いはこれからだ!!」直後から始まる本作。
魔界が侵食し、カーンを始め魔界軍団が姿を現しますが、この序盤戦がとことん異色。安っぽいCGの背景、しょぼいエフェクトで繰り広げられる、大味アクションの数々。
そうです。ここはもろ原作ゲームに準じた演出。画面からにじみ出るチープさが、当時のプレイ画面を思い出させ「振り切っててけっこうイイじゃん」かと思いましたが...
面白かったのは序盤だけ。わけわからんストーリー(ナイトウルフの件、あれナニ?)、出てくるだけキャラの数々、もっさり退屈アクション、そしてなぜかの怪獣化etc。その後は気の抜けた炭酸水のようなダラダラ展開。
これに加え、主要キャストの入れ替えという大幅マイナスポイント(ギャラ?)。特にソニアの劣化ぶりには、どーいうキャスティング基準かと思いましたよ、まったく...
前作『モータルコンバット(1995)』が、とてつもなくマトモな作品と思えてしまう、紛うことなきダメダメC級作品。
「お前はそれでいいや」
満足度 30点