一見、ただの初老の男。実はヒトラーを暗殺した超A級のナチハンター。

 

ナメてた相手が実は殺人マシーンだった映画」的ニオイがプンプン漂う本作『ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男』。

 

かつてのナチハンターが、アメリカで大人気(のような気がする)UMA/ビッグフットをハントする。イロモノぽいストーリーですが、予告編みてもワクワクしか感じません!!

 

「さあ...楽しませてくれよ!!」 

 

 

 

(2019年 上映時間 1時間38分 監督  ロバート・クシコウスキ )

 

  ストーリー

 

1987年、愛犬とともに平穏に暮らすカルヴィンのもとにFBI捜査官が現れる。

 

カルヴィンは、第二次世界大戦の最中、独裁者アドルフ・ヒトラーを暗殺した最強のナチハンターだったのだ。

 

殺人ウイルスへの免疫を持つ数少ない人間である彼に、ウイルス保菌者である、未確認生物「ビッグフット」の抹殺を依頼される。

 

 

  感想

 

ジューシーなフルーツサンドかと思ったら、実はスカスカだった。そんな印象しかない本作。

 

過去と現在が交差する作風。最初はいいんですが、最後の最後まで〇カの一つ覚えのようなワンパターン展開にもう辟易。

 

ストーリーも遅々として進まず、肝心のビックフットの話は中盤にようやっと出てくる始末。しかも、満を持してのバトル場面は味がしないほどのチョー薄味。

 

まあ単純につまらないワケですが、これに輪をかけ、とにかく腹正しいのが主人公カルヴィン。

 

 

いい歳したはずのこのジイサン。何十年も前の出来事を、鬱度MAXのシンジくん(13歳)並みに、全編にわたってウジウジ後悔しまくり。これのどこに共感できるのか、まったくもって理解不能。

 

 

誰だってイヤなこと、ツラいことはあります。それを何十年も引きずるのであれば、それ相応の深い理由があって然るべき。

 

ヒトラー殺しても戦争終わらなかった。帰ってみたら恋人が死んでいた。

 

その時は絶望するかもしれませんが、その後の人生がそれ一色に染まるってことはないでしょう。いい大人が一生悲劇のヒロイン気取りって...認知症老人の妄想話オチかと思いましたよ、マジで。

 

尺をメチャクチャ取ったカミソリ占い、ウイルスにまみれたゲロ浴びせetc、伏線を思わせる展開も何らストーリーに絡まず。名作気取りの画作りも相まって、個人的には退屈を通り越し、不愉快ですらあった本作。

 

 

予告編だけは最高です。

 

 

満足度 20点