新番組の印象が未だ残りますが、放送開始後からもう半年。既に折り返し地点の「仮面ライダーギーツ」(以下「ギーツ」)。
昭和ライダーから始まり、平成、令和はすべてのシリーズ制覇している、ぜろせっと御年〇5歳。そんな生粋のいちライダーファンが抱く本作の正直な感想は...
あんま面白くない。
当初の期待はどこえやら。ぜんぜんノレないんですわ「ギーツ」。
異論はあるかと思いますが、いちライダーファンの勝手な感想と思っていただくと幸いです。
個人的ガッカリ
個人的ガッカリな点として、「IF」を夢想させてくれなかったこと。
当初「ギーツ」に期待したことの一つに、「自分がもしデザイアグランプリに参加したら??」という、ライダー・デスゲームに参加した己の姿、立ち振る舞いを想像させてくれることだったんですよね。
「接近戦タイプ、遠距離タイプ、それとも特殊能力特化のライダー? うーん、どいつをチョイスすべきか。そこまで己に無双は期待できないし、ホルホースのように他のライダーとコンビを組むのが最適解か? なにはともかく変身してぇ!!」
そんな妄想まみれオッサンに、変身ベルトを買わせ、〇〇ライダーはオレだ!!みたいなイカレタ気分にさせてもらいたかったんですが、実際はまったくそんな気にさせてくれず。
まあ本編が面白くないのが一番の理由ではありますが、一応、理由を探ってみますと...
バックルが運任せ、サポーター推しの有無で変わってくるという点。
新しい試みとしてはユニークでしたが、自分がどんなライダーになれるか、またはチョイスするかという、ライダー妄想が非常にやりにくい。その日その時の日替わりライダーだと思い入れがしずらいんです!!
エントリーフォームの扱いの雑さ
ライダーというより、強化スーツぽいこのフォーム。とはいえ「仮面ライダー」なのだから、ある程度の活躍はさせてもらいたいもの。
にも関わらず、実際は人間体と変わらぬパワーというか、ヘタレぶりがみられるのもしばしば。少なくとも、戦闘員ジャマトは歯牙にもかけないぐらいの描写はして欲しい。せっかく「ヘンシン」したんだからさ。
※この時はまだ期待していたのにね...
必殺ワザのカタルシスの無さ
カードをデッキに差し込み「ファイナルベント」の音声が鳴るあの瞬間。盛り上げる音楽または挿入歌。ミラモンのフォローを得ての、各ライダーオリジナルの一撃必殺ワザ炸裂。撃破!!
自分がライダーだったら、こんな「龍騎」みたいなフイニッシュホールドしてみたいじゃないですか。
そんな毎回定番の必殺技。それが「ギーツ」には無い。ソレらしいものは出るけど、記憶にほとんど残らない。それに至る過程も、ぜんぜん盛り上がらない。
要するにライダーごっこする気になれないってコト。カタルシスがないんだよな、ホントに...
感想
前回も書きましたが、ギーツ以外のエントリーライダーのショボさが、とにかく物語を盛り上げてくれない!!
ギーツと互角、またはある部分の能力は凌駕している。そんなライダーが群雄割拠してこその、多人数ライダーバトルの面白さがあると思いますが、他のライダーはよくいって「中の中」「中の下」。ギーツは「上の上」でしょう。
前回の第24話みて、それを確信。サポーターたちの一斉変身。あのメンツが「デザグラ」に参加していたら、俄然面白くなっていたとは思いませんか??
それプラス、肝心かなめの「デザグラ」自体が面白くない。あんな人狼ゲームもどきやボール遊び。ライダーは闘ってナンボでしょ。
そんな固定化したショボいメンツ、デスゲームならぬただの「ゲーム」、ふんわかした個々の願い(本当の愛が欲しいってアホか!!)。「誰が勝ち残るか」という興味がマジで湧かないのは致命的。中盤まではこれが話の柱だったと思うのですが...
とはいえ、ここ直近のストーリーはかなり面白くなってはきました。
運営側を標的にした「ジャマトゲーム」の開催。黒幕的存在の彼らは本来ギーツの敵となるべき存在のはずが、ここは意表をつく展開。ゲイザーの強キャラ感がカッコよかったんで、ギーツとの共闘をみたいものです.
ギーツ自体は好きなライダー。本編もっと盛り上げてよ。
満足度 40点