佐々木健介の闇。プロレスファンなら周知の鉄板ネタ。

 

詳細は省きますが、新日本プロレス、健介オフィスで行われていた度を越したパワハラ(=いじめ)。数多くのレスラーの証言、そしてその嫌われっぷりから、そのようなことが実際に行われていたものと思われます。

 

特に健介オフィスでは、一見アットホーム的な雰囲気とは裏腹にパワハラが横行。多くの弟子が辞め、なかには背骨を骨折した者も。

 

最悪の男である健介。そして一緒にそのような振る舞いをしていたのが、一番弟子ともいえる中嶋勝彦(N)。

 

そんな兄弟子/中嶋と10年ぶりの遭遇するのは、前三冠王者である宮原健斗。

 

記者会見では目を合わすこともなかった両者。宮原の胸中は、長年の恨みを晴らす怨嗟か。それとも現在の実力をみせつける絶好の機会と思うのか。

 

こんなリアルストーリーが展開されるのが、またプロレスの面白さ。自分のなかの裏メインが本試合!!

 

もともと彼らの因縁がなくても団体対抗戦の六人タッグ。とびきりの熱量は保証付き。激戦となった本試合について書いてみたいと思います。

 

 

 

  感想

 

リング上で6人の選手が揃った時、圧倒されたのは全日本の選手のデカさ。いや~壮観でした。

 

プロレスから離れていた自分にとって、現在の全日本は門外漢。というか、ここ約10年間の出来事についてまったくもって知りません(ブードゥーの集団リンチ事件が最後ぐらい)。

 

本試合も正直、諏訪魔しか知りませんが、宮原、青柳の両選手もまごうことなきヘビー級。一般人が太刀打ちできない肉体を有しているのは、それだけで魅力的ですよね♪

 

試合は、大注目の中嶋VS宮原からスタート。両者はなかなかロックアップせず、緊張感ある立ち上がり。

 

それにしても、 中嶋はとんでもなく変貌したもんです。

 

かつてはまだ少年のあどけなさを残した、生粋のベビーフェイスでしたが、いまはまさに別人。髪型、ヒゲといった外見だけでなく雰囲気が一変。冷たく暗い、寒々としたオーラさえ感じます。

 

両者は強烈な打撃戦。宮原の気合は凄まじいですが、対する中嶋もまったくひるみません。

 

5分ほどで両者入り乱れての大乱闘。マジで両者リングアウトになりそうな雰囲気さえありましたが、なんとか試合再開。

 

6人とも気合十分。大満足の熱戦でしたが、個人的に一番目を引いたのは青柳優馬選手。

 

 

 

身長186cm、体重100kg。見た目は完全にベビーフェイスなのですが、なんと本日の主役である、武藤のプロレスLOVEポーズを茶化したかのように連発!!

 

「おいおいマジかよ!?」とあまりの傍若無人ぶりにみている自分は大爆笑。当然、会場はブーイングの嵐なのですが、まったく意に介さず。(いい意味で)デリカシーの欠片もない、とんでもないハートの持ち主です。

 

とはいえ、スムーズな身体さばき、見事なスープレックスにサブミッション。「コイツ強いな」と素直に思わせてくれるグッドレスラー(アマレスやってたかと思いましたが、なんとまったく格闘技経験なし。ここまでの努力が偲ばれます)。

 

個人的には拳王の活躍もみたかったんですが、バケモノ揃いの体格の全日本相手にはなかなかキビシかったか。最後はキッチリ、青柳を仕留めましたけどね。

 

中嶋と宮原は相当お互いを意識してましたが、グチャグチャになることもなく、ハードヒットの攻防に終始。やはり宮原には腹に据えかねるものを感じましたが、プロ意識の高い両者のシングル対決はぜひ実現して欲しいものです。

 

 

諏訪間は一歩引いた感じでしたが、時折みせるパワーは圧倒的。最強感がスゴかったです♪

 

 

満足度 65点

 

 

 

 

※中嶋は再会を喜びたいようですが、宮原は完全拒否。イジめたヤツは忘れてるけど、イジめられた方は一生覚えてますからね...