最近、気になる仮面ライダー。そう、ヤツの名は仮面ライダーエターナル!!
初登場は2010年『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の敵ボスと
して登場。いわゆるダークライダーです。
当時は正直そこまで刺さらなかったんですが、先日、銭ゲババンダイのプレバン商品
CSMロストドライバーver.1.5及びCSMエターナルエッジを散々迷った挙句に購入(計28,160円!!)。その過程で、この変身ベルトを使用するエターナルもえらく魅力的に思えてきちゃったんですよね。
スカル、ジョーカーも好きですが、こと戦闘力に関してはぶっちぎりのエターナル。そーなると、久方ぶりにこの蒼き死神の活躍を観たくなるのが人情ってもんです。
そんな仮面ライダーエターナルが唯一主役となったスピンオフ作品『仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル』。
「さあ、地獄を楽しみな!!」
(2011年 上映時間 1時間15分 監督 坂本 浩一)
ストーリー
16歳の大道克己は事故で死亡したが、母親である科学者マリアの手によりネクロオーバーの実験第1号としてよみがえった。
しかし、投資対象候補の兵器として過酷な訓練を受けるものの、ガイアメモリとの競合の末、投資の打ち切りが決定。
克己は傭兵部隊NEVERを結成するが、人工的な超能力者クオークスを養成するドクター・プロスペクトと衝突。ドクターの実験体となった人々を解放すべく、戦いを挑む。
感想
いま観直すと本作は「仮面ライダー」という枠からはずれた、かなりレアな作品。
スタートこそ仮面ライダーWとドーパントのコミカル風対決から始まりますが、その直後、超能力者ミーナとのバトルが勃発。
人間体のまま、強烈なサイコキネシスを繰り出すミーナに大苦戦のW。仮面ライダーVS超能力者のガチバトルって、ライダー歴〇十年の自分もみたことありません。これはけっこう新鮮!!
そんな異種対決から始まる本作は、ライダーファンのみならず、B級SFアクション映画好きなら存分に楽しめる要素がテンコ盛り♪
闇の武器商人である財団Xによる、兵器コンペ。
不死身の蘇生兵士/主人公の大道 克己。
圧倒的な戦闘能力をみせるも、多様性に勝るガイアメモリを有するミュージアムに敗れ、融資は打ち切り。
克己は、自らスカウトした蘇生兵士4名とともに傭兵部隊NEVERを結成。世界の紛争地域で活躍。
序盤だけでこの魅力的な設定の数々(脚本/三条 陸)。不死身の傭兵部隊が戦場で大暴れするだけでワクワクですが、それに加え...
超能力兵士「クオークス」、ガイアメモリを用いる「ドーパント」と激アツの異能者バトルを全編にわたり繰り広げるのですからもうタマリマセン!!
そうなんです。本作は仮面ライダーの活躍は後半だけ。不死兵士NEVERたちの活躍がメインのスピンオフ作品というワケです。
殺人戦闘術VSサイコキネシスの描写はもう一歩踏み込んでもらいたい気はしましたが、バトル描写の工夫は感じられ、限られた予算と時間のなか(Vシネ)、いいモノをつくろうとする制作サイドの本気度はビンビン伝わります!!
またNEVERたち全員が個性的かつ魅力的。キャラ間のやり取りみているだけでもスゲー楽しい。近年の「仮面ライダー」はぜひ見習って欲しいトコロですよマジで。
そして、もちろん主役である仮面ライダーエターナルの雄姿!!
白を基調としたシンプルかつエッジの効いたデザイン、劇中の強者ぶり、主武装がナイフのみという潔さ。そして変身者の大道克己(松岡 充のドハマり役!)のヒロイックな魅力も相まって、いままでツボに入らなかったのが不思議なぐらい。
しかも、克己がアンデッド・ソルジャーとして限界ギリギリまで戦ってからの変身という、かなりエモい演出。TVシリーズではかなりの強敵であったユートピア・ドーパントを圧倒する、その姿はまさにダークヒーローの極み。カッコいいぜ、コイツう!!
急激な敵ボス弱体化、蛇足のタコ殴りはちょっといただけなかったですが、それでもNEVER、仮面ライダーエターナルの魅力が満載の本作。存分に楽しました。
次は『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』…観ますか!(夜勤明けに)
満足度 65点
主題歌もよかったぜ!!