ある一定の年齢層のSF・ホラー映画好きで、ジョン・カーペンター監督をキライな人っていないんじゃないでしょうか。

 

『ハロウィン』『ニューヨーク1997』『遊星からの物体X』etc...。いま活躍中の様々なクリエイターにも多大な影響を与えた珠玉の名作SF・ホラー映画の創造主。個人的にも大好きな作品ばかり。

 

とはいえ、好きだと言ってるワリに、1990年代(『エスケープ・フロム・L.A.』etc)を最後に、それ以降の作品ってよく知らなかったりするんですよね...

 

ということで本作観賞前に、さらっとフィルモグラフィーを調べたところ、2000年以降に彼自身が監督した映画は、なんと本作と『ゴースト・オブ・マーズ』(2001)の2作品のみというファクトにビックリ。

 

「おいおい、メチャクチャ貴重な作品じゃん!!」と今更ながら気づいた本作『ザ・ウォード/監禁病棟』の感想について書いてみたいと思います。

 

 

 

(2011年公開 上映時間 1時間29分 監督 ジョン・カーペンター)

 

 

  ストーリー

 

1959年、放火の罪で精神病棟に送られた20歳のクリステン(アンバー・ハード)。

 

そこには同じような境遇の少女4人。自分は正常だと信じていたクリステンだったが、ほとんどの記憶を失っていることに気づく。

 

その夜、クリステンは廊下を歩くおぞましい姿の女性を目撃する...

 

 

  感想

 

ネタバレ厳禁。本作感想はこの一言でいいかもしれません。

 

正直、レビューや映画感想は読まない方がいい作品。上映時間もホラー映画ベストタイムの90分ですので、カーペンター好きならば迷わず観ることをオススメします。

 

...ただホラー映画としてコワかったといえば、残念ながらそうでもないのが本作。ここは評価が分かれると思いますが、観終わった後は(B級映画としての)そこそこ満足感は得られるのではないかと思います。

 

また主役がジョニー・デップとの裁判騒動でお馴染み、あのアンバー・ハードというのも本作のウレシイポイント♪

 

彼女の出た映画って『ジャスティス・リーグ』ぐらいしか観てませんが、コレがまったくもって記憶ナシ。本作は彼女が出ずっぱりですので、マジマジと彼女を観賞できましたが(キモい?)これがかなりの美形。これじゃジョニー・デップも惚れ込むワケです。怖い怖い。

 

これとは逆に、残念ポイントは音楽をカーペンター師匠が行っていないコト。

 

シンセを使った、ちょっと安っぽいけどクセになる、あの感じの音楽ってホント大好きなんですよね。ここは師匠自ら手掛けて欲しかったところ。

 

 

ジョン・カーペンターは現在74歳。まだまだ若い!! 再び監督として最前線に復帰してもらいたいものです。

 

 

満足度 55点