残虐すぎて失神&嘔吐する人続出...米公開の新作ホラー、公式が警告
「70~80年代ホラーでよくみられた宣伝文句が、まさか2022年で復活するとは!?」
...などと、どこか懐かしささえ覚えたネット記事。とはいえ、あらゆる情報はネット民で精査されるこの時代。昔と違い全てがハッタリではないでしょう。
そんな気になる新作ホラー映画。題名は『テリファー2 / Terrifier 2』。
「あれ? この題名どこかでみたっけ」
そうです。コスパ最強サブスク「アマプラ」に前作『テリファー』があったのです。
「これはもう観るしかありませんぜ。ダンナ!」
ストーリー
ハロウィンの夜、タラとドーンはダイナーでピエロメイクの男と出会う。
タラに熱視線を送り続けるピエロ男に、不気味なものを感じた二人。すぐに店を出るが、停めておいた車はパンクしていた。
タラは妹ヴィクトリアに迎えにきてもらうことにしたが、ダイナーの店員を惨殺したピエロ男が二人に迫っていた...
感想
オドロキました。本作は本気の本気、ド直球スプラッターホラー映画です。
人体破壊・逆さに吊るしての大切断・内臓ボトボト・脳ミソ露出etcの血しぶきゴア満載。スプラッター映画全盛の80年代と比べても、遜色ないどころか大幅増量といっても差し支えありません。
何より好ましいのは、コメディ・お笑い要素が皆無ということ。
ホラー映画にありがちな緊張感を緩和するお笑い場面は一切なし。殺人ピエロが一旦始動すると、あとはひたすら恐怖と惨殺場面のつるべ打ち。一息つく間もありません。
映画全体に漂う、陰惨な雰囲気もサイコーです。
一般の劇映画らしからぬ画面の暗さ、毒々しさ。登場人物のタラとドーンの見た目のビッチぶりと清掃員たちのしょぼくれさ。そしてメインの舞台となる建物内のトンデモナイ汚さ(特にあのトイレ!)が、なんともいえぬ悪夢感を醸し出してくれます。
そして本丸の殺人ピエロ/アート・ザ・クラウン。サービス満点に色々な仕草をしてくれますが、そのすべてが不気味でおぞましい。気持ち悪さ百点満点。
こんなヤツが追いかけまわしてくるんだから、もうサイアク(誉め言葉) !!
観客スカスカのレイトショーなんぞで観たら、夜中の帰り道はさぞかし怖いことでしょう。
殺人ピエロの正体・動機が一切語られず、とっとと殺人が始まり、最後まで何もわからないというかなり強引な展開。
とはいえ、通り魔殺人の被害者からみれば、理由もなく突然に起こったこと。ほぼ一晩だけの出来事を描いた映画なので、個人的にコレでもいいような気はします。
本作は残酷趣味の俗悪的映画という一面はあるかと思いますが...
平均点そこそこの、ちまちましたホラー映画ばかりの世の中じゃ、何ともタイクツってもんです(でも顔〇べるはやり過ぎ)。
製作者の本気度が伝わる、正真正銘のスプラッターホラー映画。個人的には応援したい一本です。
拳銃使ったのはマジ驚きました。
満足度 75点