最近のシネコンでの洋画と邦画の上映格差には辟易します。

 

地方だからかもしれませんが、我が家に一番近いシネコンの上映スケジュールなんて(2022.10.20)邦画12本アニメ2本に対し、なんと洋画はたったの2本!?

 

昔は様々な洋画のジャンル映画が百花繚乱のように公開されていたものです。やれやれだぜ。

 

正直、劇場にあまり足を運ばないのは、刺激が得られて楽しめる映画が邦画にほとんど見当たらないんですよね(個人的に)。

 

邦画全盛でも、平均点以上のホラーやサイコサスペンス映画が常時公開されていれば選べる選択肢はあるかと思うのですが。

 

そんなこんなで本作『キャラクター』。

 

「売れない漫画家が殺人犯の目撃者となり、その殺人犯をモデルに漫画を執筆して売れたら」

 

なかなか魅力的なアイディアを元につくられたサイコサスペンス映画。マンガ原作ぽいですが、完全オリジナルの本作映画感想。さくっとイッテみたいと思います(プライム視聴なんですけどね...あせる)。

 

※ちなみに2021年の公開本数は邦画490本、洋画469本の計959本だそうです。

 

 

 

(2021年公開 上映時間/2時間5分 監督/永井 聡)

 

 

  ストーリー

 

漫画家のアシスタントを務める山城圭吾(菅田将暉)。高い画力はあるが、リアルな悪役キャラクターを描くことができないため、万年アシスタント生活を送っていた。

 

ある日、彼は偶然殺人事件現場に遭遇し、そこで犯人の顔を目撃する。

 

犯人をモデルに新たなサスペンス漫画「34」を生み出した山城は、人気漫画家となるが、そんな彼の前に犯人である殺人鬼「両角」(Fukase)が姿を現す。

 

 

  感想


サイコパスの凶悪殺人鬼「両角」。彼の圧倒的な存在感が本作のキモでしょう。

 

口調やしぐさだけで、並々ならぬサイコっぷり。そのルックも相まって心底コワい彼には、カードデッキを渡して、ミラーワールドでぜひタイガと対決させたいものです(本作が初出演となるFukase氏のサイコパス演技はマジ最高♪)

 

他のキャラクターたちも総じてなかなか魅力的。

 

主人公である山城のマンガ家として開花出来ないくすぶり具合には共感できますし、準主役の清田刑事は「小栗旬演じるどこかでみた刑事」なのですが、頼れる男っぷりはけっこうなカッコ良さ。

 

血の量の割に、直接的なスラッシャー場面はほとんどありませんが、感情移入できる登場人物たちのお陰で適度なハラハラ感は担保されています。

 

 

とはいえ、リアリティはあって無いようなレベル。

 

 

あんな大胆に複数の大量殺人事件を犯しているのに、隠ぺい工作も無く簡単に帰宅。しかも「両角」はけっこう目立つ風体なのに、まったく捜査の手が及びませんからね...

 

ラストの展開も含め、警察ダメダメ過ぎとは思いますが、雰囲気には乗っかれたので個人的にはなんとかクリア。

 

ストーリー展開はさくさく。2時間超の長尺もダレることなく、一気見出来た本作。個人的には十分楽しめることが出来ました♪

 

 

イカれた元殺人犯のオッサンが、松田 洋治氏(家族ゲームやアシタカの人)だったのにはビックリ。時が経つのは早いものです。

 

 

 

満足度 55点