先日、遂に禁断のチャンネル登録をしてしまいました。

 

その名も『東映特撮ファンクラブ』

 

仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズの歴代全作品は当たり前。

 

劇場版映画、Vシネマ、メタルヒーローシリーズ、不思議コメディーシリーズetc...しかもTTFCオリジナル作品まであり、まさに「ヒーローと過ごす24時間×365日」。

 

特撮ヒーロー好きでも、一生かけても観きれないであろう膨大なコンテンツ。まともに観出したら廃人必至、恐怖のネバーエンディングストーリー。

 

「だったら入んなよ!」ってカンジですが、前々から観たかったTTFCオリジナル作品や見逃したTV放送分が溜まりに溜まってガマン出来なくなったんですよね...。

 

今回は2021年公開の劇場作品『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』を取り上げてみたいと思います。

 

 

 

(2021年公開 上映時間 1時間37分 監督 柴﨑 貴行)

 

 

  ストーリー

 

2021年、悪魔ディアブロが蘇り、完全体となって世界を支配した結果、50年後の2071年、人類たちは悪魔の奴隷となり果てていた。

 

仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝は、客である百瀬秀夫が落としたパスケースを彼に届ける。そんな時、2071年の世界から百瀬龍之介という男が2021年の世界にやってくる。

 

龍之介は秀夫の肉体に憑依して仮面ライダーセンチュリーに変身。龍之介を追って現れたディアブロを倒そうとするが暴走状態に陥ってしまう。

 

仮面ライダーリバイとバイスは、仮面ライダーセイバーたちの協力を得て、センチュリーを変身解除させるのだが...

 

  仮面ライダーセンチュリー

 

観る前は正直、ほとんど感心がなかった本作オリジナルライダー「仮面ライダーセンチュリー」。

 

しかし、コレが想像以上のカッコよさ。本作だけの登場ではホントもったいありません‼

 

造形は仮面ライダー1号・2号のパーツ構成に(赤いマフラー、クラッシャー、変身ベルトなど)、肩のディテールなどは令和仮面ライダーのディテールで装飾したとのこと。

 

攻撃方法は至ってシンプル。殴って蹴るの格闘戦。

 

とはいえ、これが高速移動の上、一発一発が殺人的。ATフィールド如きバリアを有する敵ボスのディアブロに対し、唯一効果的な攻撃が出来るとあり、主人公的活躍をみせてくれます。

 

話はそれますが、昭和ライダーが平成ライダーとガチ対決となると、多彩なフォームチェンジ、特殊能力を有する平成ライダーに大苦戦するかと思いきや、個人的には昭和ライダー有利ではないかと思ってます。

 

平成ライダーは生身の人間が変身者ですが、昭和ライダーの多くは改造人間。人口筋肉と金属の骨格で出来ており、元々のスペックの差は圧倒的。

 

生半可な攻撃ではビクともしない耐久力の昭和ライダーが、フォームチェンジする間もなく強烈な肉弾戦を仕掛けたら、たいていの平成ライダーは撃沈するのではないかと、たまにフロで「肉妄想界」したりするんですよね(すでに対決映画ありますが、そこは置いといて)。

 

センチュリーの攻撃がまさにそんなカンジだったので「やっぱコレで来られたらキツイよな」と一人ニンマリした次第。

 

変身者の百瀬龍之介の昭和臭プンプンする雰囲気も相まい( 中尾 明慶氏の演技がナチュラルで素晴らしい‼)、思いのほか気に入った「仮面ライダーセンチュリー」。「装動」買っちゃおうかな~。

 

まあ、改造人間ではないんですけどねあせる

 

 

 

 

  感想

 

昭和ライダー映画を、令和に最高の状態でアップデートしたかのような本作(あくまで個人的主観)。

 

2021年、ディアブロを始め5人の魔人たちが現れ、世界各地に巨大なエネルギー体の柱を立てようとするが、ライダーたちは2名1組になり、その企みを阻止しようと奮戦する。

 

南極、エジプト、イースター島、シベリア。魔人たちと個別に戦うライダーたち。

 

まるで漫画『仮面ライダーSPIRITS』の前半を思わせる展開。魔人たちも皆、強敵ぞろいで、まさしくデルザー軍団(造形も素晴らしく、声優は玄田 哲章氏を始め超豪華布陣)。

 

 

「このクオリティでタブルライダー、V3・ライダーマン、X・アマゾンたちが戦っていたら」などと、映画観ながら妄想しちゃいましたね...

 

もちろん本編は、昭和ライダーではなくセイバー組の出番。残念ながら魔人たちの露払いと化してますが、見応えあるバトルとなっています。

 

本作はストーリーも非常に秀逸。

 

過去に「ショッカー」が関わり、それがリバイスの世界観に繋がる流れは、これまであるようでなかった展開。唐突にネオショッカーが現れることもなく、あくまで過去の秘密結社という扱いが、非常に「大人」の感じがします。

 

映画の骨格といえる百瀬親子のパートも、添え物的に陥らず、誰もが共感出来るお話に。ラスト付近のエピソード、けっこうウルッとしましたしね。

 

平成ライダーがわらわら集結することなく(安売り集合はマジで×)、あくまでリバイス、セイバーのライダーだけで戦うところも非常に好感が持てた本作品。

 

とはいえ、ラストバトルのCG満載、ドタバタ感は相変わらず。

 

しかし、それに至るまでは非常にしっかりとした、まさしく大人の仮面ライダー映画。傑作でした。

 

 

仮面ライダー1号再現シーンのBGM、原曲使って欲しかった。

 

 

 

満足度 70点