近年はダニエル版ボンドしか観ておらず、歴代ボンドの初主演作品でもみてみっかと思い、なんとなく始めたプライム・ボンド行脚。
気がつけばダルトンに続き、本作でブロスナン版ボンド作品もコンプリート♪
個人的には、殺し屋然としたシリアスなダニエル版ボンドがしっくりきますが、ブロスナン版ボンドは古き良き時代のボンド像が感じられ、これはこれでアリなんですよね~(ダニエル版にはロジャームーア要素は皆無だし)。
そんな5代目ボンド/ピアース・ブロスナンの4作目にして最後の作品『007/ダイ・アナザー・デイ』。シリーズ40周年通算20作を記念して作られたダブルアニバーサリー作品でもあります。
ブロスナン版ボンド有終の美を飾った本作(2002年映画の世界興行成績第5位!)感想を書いてみたいと思います! *´∀`)ノ ヨロシクオネガイシマス♪
(2002年公開 上映時間 2時間13分 監督 リー・タマホリ)
ストーリー
北朝鮮のムーン大佐を暗殺するため、朝鮮半島に潜入したボンド。しかし、正体を見破られ、長きにわたり監禁、拷問を受ける。
14か月後、ムーン大佐の部下ザオとの交換で釈放されるが、Mはボンドが拷問に屈し情報を漏らしたと疑い、00(ダブルオー)ナンバーを剥奪したうえ施設内に幽閉される。
ボンドは自らの疑いを晴らすため、施設を脱出。ザオを追ってキューバへと向かう。
感想
本作で驚きなのが、北朝鮮パートはオープニングのみではなく、徹頭徹尾、北朝鮮メインのストーリーだったということ!
娯楽大作で取り上げる国としては、かなり思い切ったチョイス。ボンドが冒頭で囚われ、長期間監禁・拷問を受けるストーリー展開も同様で、ダブルアニバーサリー作品ということもあるのか、本作はかなり責めてる作品だと思います。
ボンドガールもなかなか魅力的。
ジンクス(ハル・ベリー)が評判よかったのは知ってましたが、これが想像以上のカッコよさ!彼女のスピンオフが企画されたのも納得の強者エージェントぶりです。
もう一人のボンドガール、ミランダ(ロザムンド・パイク)もクールビューティな美しさ。上から目線がタマリマセン(笑)。
そして本作最大の見せ場はアストンマーティンV12ヴァンキッシュ対ジャガーXKRのガチンコ対決に尽きます(個人的に)。
どちらの車両も特殊装備がテンコ盛り(機関銃、ミサイル、榴弾、光学迷彩etc)。卓越したドライビングテクニックはもちろん、ボンドもザオも、これらの装備を自在に駆使してのバトルです。
フルアーマーガンダム対サイコ・ザク並みの、攻守目まぐるしく入れ替わる展開は、まさに映画史上に残る名勝負。これだけで元が取れるクオリティ。サイコーです♪
しかし、気になったのは「M」の無能ぶり。
ボンドのライセンス取り上げたくせに、原因は自分がチョイスした部下の裏切りですからね。本作で4作目の「M」ですが、キレ者ぶりがみられるシーンは全作マジで皆無。無能の上に塩対応とまさにサイアク上司。
でも、こんな描き方を許容するM役のジュディ・デンチってすごいイイひとだと思います。(・∀・)イイ
冒頭のサーフィン、ホバークラフトのチェイスなど、本作はアクション映画として非常に秀逸。理屈抜きで楽しめる娯楽作品でした。
主題歌
主題歌『Die Another Day』には、あのマドンナが起用されています(本作にも出演)。
リフレインされる「ダイ・アナザ・ディィ」も相まってかなりキャッチーな曲ですが、007テイストはまったくもって皆無。
さすがマドンナというべきか、「007」へのリスペクトか無さすぎるのか、評価は分かれる曲とは思いますが、意外と口ずさんじゃったりするので、個人的にはけっこう好きかも。
でも、007テイストは必須だと思いますよ。マドンナ様。
満足度 70点
主題歌 60点